【河内長野市】終活より一歩進んだ人生会議!明日31日に、河内長野教会で人生会議セミナーを開催。
人生の最晩年を迎えると、最期を迎えるための準備として終活をする人が増えてきました。しかし最近では終活よりもさらに一歩進んだ「人生会議」というものが叫ばれるようになり、厚生労働省(外部リンク)でも啓発運動が行われています。
人生会議とは、万一の時に終活の一環として、人生の最終段階での治療やケアの方針について、信頼できる周囲の人に自分の希望を伝え、自らの望む生活や医療を受けられるようにするためのものです。
この、人生の最晩年に重要な人生会議のセミナーが、明日31日日曜日に、日本キリスト教団 河内長野教会で行われます。
主催は、がん哲学外来カフェ「赤い屋根」(中林 洋 代表)。このセミナーの具体的な内容について、会場である河内長野教会の森田牧師にお話をお伺いしました。
今回の主催であるがん哲学外来カフェ「赤い屋根」とは、順天堂大学で2008年から行われていた「がん哲学外来」がその前身です。
「がん哲学外来」は、医療の場ではなかなかできにくい悩みなどを吐露できる場として、医者とがん患者が一対一で、お茶を飲みながら対話をするスタイルで始められたのだそうです。
それをグループで語り合うようにしたのが「がん哲学外来カフェ」で、今では日本全国で約200ヶ所も開催されているそうです。
河内長野教会を会場としている「赤い屋根」は毎月第3木曜日の午後に開催されています。
「カフェで話し合ったことを口外しない」「相手の話した内容を否定しない」というふたつの約束ごとのもと、がん患者さんだけでなく、その周りの人たち、また遺族の方なども参加されているそうです。
この「赤い屋根」では、がんを経験した人たちやその周りの人たちが個人の悩みや思いをわかちあえる場所として、「ここならその思いを吐露していいよ」と活動してきました。
そのうち参加者の方々から「じゃあどうしたらいいのか、その道の専門家に話を聞きたい」との声が自然発生的に出て来たそうです。
その知りたい内容は、終末に向けての法律的なこと、病状が進んだときにはどうしたら良いか、病院ではなく家でケアする場合にどうしたらいいのかなど。
そういう経緯のもと、がん哲学外来カフェ「赤い屋根」として、さらに一歩進んで、誰もが迎える人生最後の時を前に人生会議について専門家の話を聞こうと、今回のセミナーを行うこととなりました。
今回のセミナーの内容は次の通りです。
1、ひとつの選択肢として -自宅で最期を過ごす-
講師:水野クリニック看護師 山口史恵氏
水野クリニックは千代田台町にあります。在宅医療にも積極的にかかわっており、その活動は何度もメディアでも取り上げられていますね。そこで看護師をされている山口史恵氏が、在宅医療・訪問看護について講義を行います。
ここでは訪問介護の申し込みから利用についての具体的方法、また訪問介護でどんなことをしてくれるか、終末期のお見送りの心構えなど、本人だけでなく家族がどう対応して行くかなどについてのお話があります。
2、知って得するあんしん生活 -任意後見と遺言書-
講師:行政書士・社会福祉士・日本語教師 田中忠徳氏
行政書士の資格を持つ田中忠徳氏からは、終末に向けての法律的な面での講演があります。エンディングノートの作り方、空き家問題、墓じまい、遺言書の作り方、任意後見についてなど、どう準備をしていけばよいかを具体的に解説してくださいます。
なお講義は、ひとりあたり40分位を予定しており、そのあとに質問タイムを設けています。
セミナーの参加費無料で、事前予約もいりません。受付は31日当日13時から河内長野教会の礼拝堂入り口1階で行われます。
またYoutubeでも当日ライブ配信が行われ視聴ができるとのこと。私も含めどんな人でも必ず訪れる人生の最期、セミナーを通じて人生の最晩年をどうしたいのか真剣に考えるちょうどよい機会です。
日本キリスト教団 河内長野教会(外部リンク)
住所:大阪府河内長野市西代町10-19
電話番号:0721-52-2323
アクセス:南海・近鉄河内長野駅から徒歩10分