JYPも困った⁉ TWICEチェヨン熱愛スクープ 小さなメディアの「あるテクニック」
午前K-POPアイドルグループ「TWICE」のメンバー、チェヨンの熱愛が朝から日本でも報じられた。当然のごとく韓国発のものだ。
第一報は5日、「SWAY」という新進の韓国媒体からだった。いまだ国内最大のポータルサイト「NAVER」には記事配信していない。それもそのはずで、2024年1月24日に京畿道に事業者登録したばかりで、Twitterのフォロワーはわずか2000人台だ。
「【独占】『TWICE』チェヨン、Zion.Tと熱愛中」というタイトルの記事は、「3月3日のSWAYの取材の結果」…という唐突な書き出しから始まる。
内容としは、一番わかりやすいファクトである「2ショット写真」はナシ。「関係者への取材」「読者からのタレコミ」を以下のように記している。
2人をよく知る関係者は、「チェヨンとZion.Tは先輩後輩の間柄から恋人関係に発展した。2人の性格は隠したり、秘密にしたりするスタイルではないので、既に周りの知人たちは彼らの交際をよく知っている」と伝えた。
「SWAY」の読者の情報提供者によると、2人は主に江北(カンブク)でデートをしている。人が多い人気スポットよりは静かな路地を回りながら散歩をするなど、美しい愛を育んでいるという。
この媒体の公開方法のポイントは「深夜にスクープを出す」という点だ。この記事の公開時間は4月5日の0時。つまり日付が変わった瞬間だ。
直後から「熱愛説」として後追い報道も行われる。あくまである媒体が報じた「一説」として。
一方、所属事務所スタッフは休んでいる時間帯だ。この間、メディア側も事実確認ができない。およそ8時間から9時間は「記事が拡散され続ける時間」ができる。こうなると、事務所側は無視することができなくなる。
実際に今回のチェヨンの報道でも、多くの媒体が午前8時40分過ぎに両者の事務所が「事実関係を確認中」と電話取材に応じた結果を記事にしている。
一方、韓国の各媒体が「お互いが好感をもって会っている」との両事務所側のコメントを報じたのが午前9時過ぎ。ここでようやく「熱愛が確定」ということになった。記事のファクトは弱くとも、所属事務所が認めればそれがスクープとなる。
この「SWAY」という媒体、今回のみならず「ハン・ソヒ&リュ・ジュニョル」「キム・スヒョン&キム・セロイ」「ジヒョ&ソン・ユンビン」などの熱愛報道も深夜にスクープとして記事発信を行ってきた。
これについて、”先輩格”の媒体で韓国最大のポータルサイト「NAVER」にも記事配信する「エクスポーツ」はこう論じている。
「また夜中に? 所属事務所も"困り果てる"」
「深夜に熱愛説が大きな話題となると、所属事務所としては立場を明確にしにくい」
またこの報道スタイルを「最近のトレンド」としている。これが韓国でも定着していくことになるだろうか。