【東京都中央区】ここに来ればフランスにいる気分になれる!見つけてきました「中央区のフランス4選」!
「ふらんすへ行きたしと思へども ふらんすはあまりに遠し・・・」と詠ったのは、中央区にもゆかりのある大正時代の詩人・萩原朔太郎。令和の時代になっても、やはりフランスは遠く感じます。そ・こ・で、、、
「フランスに行きたいけど、遠くてなかなか行けない」というあなたへ。
アコーディオンの流れるカフェレストラン、焼き立てのクロワッサンの朝食、パリっぽい景色など、フランス大好きな筆者が、中央区にいながら「フランス」を感じられる場所を探してきました!あなたも「中央区のフランス」に来てみませんか?
【テラス席で「アペロ」はいかが?「シェ・アンドレ ドゥ・サクレクール」】
中央区には、カジュアルな店からミシュランの星を持つ店まで、数えきれないほどたくさんのフレンチレストランが集まっています。中でも筆者が「フランスらしさ」を感じる特別な店が、日本橋・人形町にある「シェ・アンドレ ドゥ・サクレクール」です。味も雰囲気も「パリのカフェ」そのもので、筆者もしばしば訪れてはパリの雰囲気に浸っています。
この店が特別なのは、レストランを切り盛りしている、パリ育ちのマダム・ロランスさんの存在が大きいです。日本橋の外資系企業に勤務していたロランスさんは、人形町の老舗蕎麦屋「人形町松竹庵」に嫁ぎます。実は、ロランスさんのご両親は、パリのモンマルトルでカフェを営んでいました。パリの下町「モンマルトル」と東京の下町「人形町」に共通点を見出したロランスさんは、人形町にパリの両親の店を再現しようと、2008年に「シェ・アンドレ ドゥ・サクレクール」をオープンさせます。パリに実在した店が、人形町に誕生しました!
日々、店内をチェックしているロランスさんのおかげで、赤いひさし、木製の椅子、ギンガムチェックのパンかごなど、細部に至るまで「パリのカフェ」を再現している、シェ・アンドレ ドゥ・サクレクール。フランス好きには、たまらない「東京にあるパリのカフェ」です。手ごろな価格でフランスの家庭料理が味わえるランチや手作りのケーキが楽しめるカフェ利用もいいのですが、おすすめは夕方早めの時間からのディナー。フランスには、「アペロ」(アペリティフ=食前酒の略、夕食の前に軽く1杯飲みながらおしゃべりをすること)を楽しむ習慣があります。フランス人は、太陽の光が大好き。晴れた日のテラス席は夕方になると「アペロ」をする人たちで一杯になるパリのカフェ。そんなパリの雰囲気を味わえるテラス席が「シェ・アンドレ ドゥ・サクレクール」にもあります。テラス席でいただくアペロは最高ですよ!
「アペロ」の後は、キッシュやパテ、エスカルゴ、ステーキなどなど、ボリュームいっぱいのパリのビストロ料理に大満足。月に1,2回、安西はぢめさんの本格的なアコーディオンの演奏が聴ける日がありますよ。アコーディオンの音色が、パリの下町情緒を盛り上げてくれます。フランス好きなら、ぜひ一度訪れて欲しい店です。
シェ・アンドレ ドゥ・サクレクール
住所:東京都中央区日本橋人形町1-8-5
電話:03-6228-1053
営業時間:11:00〜20:00(L.O.料理18:30)
定休日:日・月・祝日
*ディナーは予約がベター。ランチの予約不可。
【フランス人のように、朝食に焼き立てのクロワッサンをいただこう!カワイイブレッド&コーヒー】
炊き立てのご飯が美味しいように、焼き立てのパンの美味しさは格別。フランスでは「焼きたてのパン」を求めて朝からパン屋さんに行く人が少なくありません。そのため、一般的なフランスのパン屋さんは朝早くから営業しています。フランス人のように、「焼きたてのパン」を朝から購入できる店が、八丁堀にある「カワイイブレッド&コーヒー」です。
中央区には美味しいパン屋さんがたくさんありますが、本格的なパン屋さんのほとんどが10時ごろからの営業です。カワイイブレッド&コーヒーは、朝8時開店の小さなパン屋さん。国産小麦・天然酵母・オーガニック食材を使った無添加の美味しいパンを店内の工房で焼いています。9時前でも、この品揃え!オススメは、発酵バターが香るクロワッサンです。
アートとデザインを専門としているオーナーさんのセンスが光る可愛い店内は、フランス好きでなくても、一見の価値がありますよ。
こだわりのコーヒーも美味。発酵バターの風味が豊かなクロワッサンとコーヒーをいただくと、気分はパリジャン・パリジェンヌ。亀島川に面したテラス席は、パリのオシャレスポット「サンマルタン運河」を連想させてくれます。
実際に店を訪れたフランス人観光客から、「フランスらしい店」と言われたこともあるのだそう。土日営業しているのも嬉しいですね。
Cawaii Bread & Coffee(カワイイブレッド&コーヒー)
住所:東京都中央区八丁堀2-30−16
電話:03-3523-5040
営業時間:8 : 00 - 17 : 00 (ドリンクL.O. 15:00)
休憩 10:00 - 10:45 (土日祝は通しで営業)
定休日: 月曜日、火曜日(夏期・冬期そのほかの休業はSNSにて都度告知)
【フランスに旅行する以上の「フランス」があります。日本橋三越本店の「フランス展」】
筆者が毎年楽しみにしている、日本橋三越本店の「フランス展」。1年に1度開催される「フランス展」は、フランスのグルメを中心に、アクセサリーや雑貨など、毎回テーマに沿った選りすぐりの品が集まる「フランスの祭典」です。老舗百貨店のバイヤーさんが選んだ商品は、国内外から集められ、日本未発売、初出店、イベント限定など「ここでしか買えない」ものがたくさん!そして、どれもセンスの良さが光っています。フランスを旅しても、1日に訪れられる店舗の数には限りがありますが、「フランス展」に来れば、たった1日で1週間フランスを旅するのと同じくらいたくさんの品に出会うことができます。
次回の日本橋三越本店「フランス展」は、2024年9月25日(水)~10月7日(月)の2週間(10月1日はPART1と2の入替え日のため閉場、9月25日はエムアイカード会員限定入場の特別ご招待日)の予定。詳しくは店舗WEBページの発信をお待ちください。フランス好き、旅行好きには、絶対にオススメのイベントです。
【都内に、ここ以上に「パリ」な場所はない?!パリ広場】
中央区佃島、石川島公園の一角にある「パリ広場」。パリと東京は「姉妹都市」、セーヌ川と隅田川は「友好河川」という関係です。1999年の「日本におけるフランス年」を記念して作られたこの広場には、日本のシンボルである桜の木とパリのシンボルのマロニエの木が植えられています。石畳とおしゃれな看板が、ヨーロッパっぽいですね。なによりも、隅田川の岸辺がまるでセーヌ川のほとりのような雰囲気ではありませんか?
ここは、フランスに思いを馳せるのにピッタリの場所。特に、マロニエの花咲く季節に木陰でのランチや読書は最高です!
パリ広場に行ったら、注目して欲しいのは、このベンチ。
背もたれを共通に、両側に座ることのできるこのベンチは、パリの公園に置かれているベンチをモデルにしたのだそう。パリに住む友人に送ってもらった、パリの公園のベンチ写真と比べてみてください。
ほら、似ていますね!ベンチに座って、行き交う川の流れを眺めると、心はパリに飛んでいきます!
ちなみにパリには「東京広場(Place de Tokyo)」という名前の広場があります。パリに行ったら、ぜひ探してみてくださいね!
【パリ広場(石川島公園内)】
住所:東京都中央区佃2-1-5(有楽町線・大江戸線「月島駅」から徒歩約10分)
いかがですか?「フランスは遠い」と思っていましたが、身近なところに「フランスらしさ」がある中央区。この夏は、パリで大型スポーツイベントが開催されるので、フランスに注目が集まりそうですね。東京にいながら、フランスの空気を感じることのできる中央区にもご注目ください!