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NY原油1日:前日の急伸地合は続かず、急反落

小菅努マーケットエッジ株式会社代表取締役/商品アナリスト
(写真:アフロ)

NYMEX原油10月限 前日比3.79ドル安

始値 48.10ドル

高値 48.87ドル

安値 45.22ドル

終値 45.41ドル

改めて国際需給の緩和リスクが警戒される中、急反落した。

前日は石油輸出国機構(OPEC)が協調減産に踏み切る可能性、米シェールオイル生産の伸び悩み報告などを手掛かりに急伸地合を形成したが、一段と上値を切り上げることに失敗している。原油相場急落で供給サイドの動きが活発化しているが、なお国際原油需給の緩和状態を是正するのは困難との悲観ムードが優勢になっている。特に、本日は世界的に株安傾向が強くなったこともあり、株か同様に原油相場に対しても売り安心感が強くなった。

OPECとロシアの協調が協議されていることには注意が必要だが、ロシアが協調減産に合意するといったサプライズがない限り、原油価格の上昇余地は限定されよう。なお国際原油需給の緩みは決定的であることに加え、目先は季節要因から製油所向け原油需要も下振れし易く、政策的な大規模減産が実施されない限りは、原油価格の安値誘導で需給リバランスを促す必要性が高い。

引き続きOPECのサプライズ的な動きには注意が必要だが、そうした動きがなければ戻り売り優勢の地合には変化が生じない見通し。7月以降の下げ幅が20ドルを超えたことで自律反発的な動きが広がったが、売りポジションの整理が一巡すれば、改めて投機売りが膨らもう。期先に対する期近の下げ過ぎ感も緩和されており、改めて売り易い環境になっている。

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マーケットエッジ株式会社代表取締役/商品アナリスト

1976年千葉県生まれ。筑波大学社会学類卒。商品先物会社の営業本部、ニューヨーク事務所駐在、調査部門責任者を経て、2016年にマーケットエッジ株式会社を設立、代表に就任。金融機関、商社、事業法人、メディア向けのレポート配信、講演、執筆などを行う。商品アナリスト。コモディティレポートの配信、寄稿、講演等のお問合せは、下記Official Siteより。

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