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ウクライナ軍、ロシア軍の侵攻直後から3500機のロシア軍のドローン破壊:5~6月で1000機超撃破

佐藤仁学術研究員・著述家
(写真:ロイター/アフロ)

2023年5月は600機、6月には400機:この2か月で1000機破壊

ウクライナ軍によると2022年2月24日から2023年6月29日までに破壊したドローンは3500機を超えた。

2023年5月には1か月で600機を撃破し、1か月間の撃破数の記録を更新した。6月になってからもロシア軍による多くのドローンによる攻撃、監視と偵察が行われており、6月29日までで400機のドローンを撃破した。2023年5月のロシア軍のドローンによる大規模攻撃の時に比べると若干、破壊している数のペースは落ちている。だが、それでも1か月で400機のドローンを破壊したのは今までに比べると多い。ウクライナ軍が破壊したロシア軍のドローンが累計で3500機だが、1000機はこの2か月で破壊されている。

ロシア軍はイラン製軍事ドローン「シャハド136」を多く使用してウクライナの軍事施設や民間インフラを早朝や深夜に攻撃している。そのような軍事ドローンを多い日には1日数十機迎撃して破壊している。ミサイルと軍事ドローンの組み合わせで攻撃されることが多いが、軍事ドローンはミサイルよりも多く使用されている。

ウクライナ軍はドローンを撃破すると公式SNSでよく報告をしている。特にイラン製軍事ドローン「シャハド」での奇襲が激しいことから、同機を破壊すると破壊した数も伝えている。

実際にはもっと多くのドローンを破壊しているだろうが、カウントされて公式に公開されているドローンの数は3500機である。ドローンは戦車や大砲のように大型ではない。上空で破壊してもバラバラになってしまって残骸や破片が見つからずにカウントされないことも多い。

ウクライナ軍提供
ウクライナ軍提供

2022年10月1日から10月11日までの11日間で100機(累計1100機)

2022年10月12日から10月15日までの4日間で100機(累計1200機)

2022年10月16日から10月20日までの5日間で100機(累計1300機)

2022年10月21日から10月28日までの8日間で100機(累計1400機)

2022年10月29日から11月11日までの14日間で100機(累計1500機)

2022年11月12日から12月7日までの26日間で100機(累計1600機)

2022年12月8日から12月24日までの17日間で100機(累計1700機)

2022年12月25日から2023年1月2日までの9日間で100機(累計1800機)

2023年1月3日から1月25日までの23日間で100機(累計1900機)

2023年1月26日から2月12日までの18日間で100機(累計2000機)

2023年2月13日から3月10日までの26日間で100機(累計2100機)

2023年3月11日から3月23日までの13日間で100機(累計2200機)

2023年3月24日から4月9日までの17日間で100機(累計2300機)

2023年4月10日から4月23日までの14日間で100機(累計2400機)

2023年4月24日から5月3日までの10日間で100機(累計2500機)

2023年5月4日から5月8日までの5日間で100機(累計2600機)

2023年5月9日から5月15日までの7日間で100機(累計2700機)

2023年5月16日から5月20日までの5日間で100機(累計2800機)

2023年5月21日から5月25日までの5日間で100機(累計2900機)

2023年5月26日から5月29日までの4日間で100機(累計3000機)

2023年5月30日から5月31日までの2日間で100機(累計3100機)

2023年6月1日から6月6日までの6日間で100機(累計3200機)

2023年6月7日から6月11日までの5日間で100機(累計3300機)

2023年6月12日から6月21日までの10日間で100機(累計3400機)

2023年6月22日から6月29日までの8日間で100機(累計3500機)

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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