空間クリエイター兼ライターの海のとなりです。横須賀市内には歴史上の人物ゆかりのスポットが数多くありますね。本日は幕末時代に土佐藩の武士として活躍した坂本龍馬の妻、おりょうにちなんだスポットや行事、横須賀銘菓をご紹介します。

京急大津駅から徒歩1分のところに、大津おりょうさん公園があります。

坂本龍馬の妻おりょうは、「寺田屋騒動」の折、坂本の危急を救った女性として広く知られています。龍馬の死後、おりょうさんは各地を転々としたのち、晩年33年間を横須賀で過ごしました。お墓が大津の信楽寺にあるため、大津おりょうさん公園と名付けられました。春になると桜が咲き、お花見にもぴったりですよ。

地元の高校生たちによって制作されたポスト

公園の脇には龍馬とおりょうの恋文ポストがあります。

ポストの上に龍馬とおりょうの銅像が設置されています。おりょうさんゆかりの地であることをアピールし、町おこしに貢献したいという思いを持つ地元の高校生たちがインターネットを利用した資金調達に成功し、2016年10月8日に大津の新たなシンボルとして制作、「龍馬とおりょうの恋文ポスト」が誕生しました。

ポストの上の龍馬とおりょうが寄り添う姿が仲が良さそうで印象的です。

おりょうプロジェクトの美術部のメンバーが夫婦が優しく抱き合う様子を表現したそうです。こんな愛いっぱいのポストで手紙を送ったら、どんな想いも届きそうですね。ちなみに横須賀にはスカジャンのご当地フォルムカードもありますよ。

秋には『おりょうさん祭り」

毎年秋には、おりょうさんまつりとして墓前祭とおりょうさんを偲び月琴の演奏会が開催されています。2021年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため中止になりました。今年は開催されるといいですね。

おりょうさんの人生を辿るツアーもあります！

NPO法人よこすかシティガイド協会事務局主催で、横須賀で暮らした三十数年の波乱に満ちた人生を辿るツアーが開催されます。申込等は公式サイトをご覧くださいね。

新婚の味を再現したお菓子

明治43年創業の精栄軒さんではおりょうと龍馬にちなんだお菓子を販売しています。第5回横須賀おみやげコンテストで銅賞を受賞した横須賀銘菓です。

おりょうと竜馬の愛したかすてぃら200円（税込）です。坂本龍馬は西郷隆盛の勧めでおりょうさんを連れて霧島を訪れ、塩浸温泉に宿泊したそうです。これが日本の新婚旅行の始まりと言われています。旅行中に霧島山に登るときに“カステイラ（カステラ）”を持って行ったことから、このお菓子が作られました。

海援隊の雑記録『雄魂姓名録（ゆうこんせいめいろく）』に記されたレシピに忠実に作られたお菓子です。黒糖の風味と卵が濃厚なカステラです。甘くてふわふわで美味しいですよ。龍馬もおりょうさんもカステラを食べながら、一緒に幸せなひと時を過ごしたのでしょうね。

おりょうさんゆかりの地・横須賀

横須賀にはおりょうさんにまつわるスポットや物、行事などがまだまだ沢山ありますね。これから少しずつ私も辿って行きたいと思います。

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