【名古屋市】北海道の絶景スポット・青い池に似てる!? 千種区東山の森にある「緑の池」その正体とは?
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あまり自然という印象が強くない名古屋。しかし実は「東部丘陵(尾張丘陵)」と呼ばれる、里山の原風景が残っている場所があるのはご存知でしょうか。
「東部丘陵(尾張丘陵)」とは、犬山から知多半島北部まで続く、なだらかな丘陵地帯の総称です。有名どころで言えば、猿投山(さなげやま、標高629m)や名古屋市最高峰・東谷山(とうごくさん、標高198m)などが含まれます。
近年このうち東山動植物園を中心に、約285haの自然を誇る広大なエリア「なごや東山の森」が環境省の自然共生サイトに認定されました。生物多様性を守るための取り組みが大きく評価され、名古屋では第二号の認定です。
そんな名古屋に残っている貴重な原生の自然の中に、密かに話題の池があります。
その名も「ハンノキ湿地(奥村池)」です。東山の森の拠点となっている「平和公園くらしの森 里山の家」から片道約20〜30分の場所にあります。緑豊かな雑木林の一角、突如池が現れるロケーションに驚くかもしれません。
水面は鮮やかな緑色、密度のある雑木林に囲まれ、池の中には木々が沈んでいる風景を眺めていると、なんだか見覚えのある風景のような?どこか既視感を覚えました。
それは北海道の美瑛で訪れたことのある「青い池」と何だか似ているということ。
かつてアップル社・MacBook Proの壁紙に採用され、脚光を浴びたこの池は、十勝岳噴火後の工事の際に美瑛川本流を堰きとめたことで形成されました。
吸い込まれるようなミルキーブルー、そこに佇む立ち枯れのカラマツが幻想的です。湧水の白色系の微粒子が、川の水と合わさって拡散したことで、こうした色を呈していると言われています。
一見すると池の色合いから全く似ていませんが、青い池は天気によって緑色に近い色を映し出すことがあります。
過去に何度か訪れたことがあるのですが、アジャストする写真がありました。しかし、まだ似ていないのでは?と思う方も多いでしょう。
そこで次の2枚を見てみてください!
まず池の手前から写した一枚。美瑛の青い池にもこうした柵があることや、加えて池の水面に木々が映り込む様子は、やはり一見すると似ている気がしてなりません。
また立ち枯れではないですが、木々が池の中央に沈む様子も、雰囲気という意味で、やはり近さを感じさせます。
兎にも角にも、一度訪れてみることをおすすめします。こんな場所があったのか!?という、幻想的な風景に出会えますよ。
ちなみにハンノキ湿地(奥村池)ですが、1960年代までは「奥村池」と呼ばれた溜め池で、今では春に桜の花見客で賑わう「山崎川の源流」だったそうです。山崎川は瑞穂区のイメージでしたが、千種区が水源だったのですね!
ハンノキ湿地(奥村池)のアプローチには尾根を伝ったり、林道を歩いたり、野趣ある冒険が待っています。辿り着くまでの難易度は、前述した美瑛の「青い池」より大変かもしれません。
名古屋の自然は貴重ですが、それゆえに奥深さを感じられ、意外な発見に富んでいます。ぜひ皆さんも訪れて、私の感じた既視感を追体験してみてください。
<ハンノキ湿地(奥村池)>
住所:愛知県名古屋市千種区田代町鹿子殿
アクセス:平和公園くらしの森 里山の家から片道約20〜30分
※里山の家までは東山公園駅から車3約・徒歩約13分、無料駐車場あり
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