ウクライナ軍、ウクライナ製の攻撃ドローン「R18」でロシア軍の約185億円相当を破壊
2022年2月にロシア軍がウクライナに侵攻。ロシア軍によるウクライナへの攻撃やウクライナ軍によるロシア軍侵攻阻止のために、攻撃用の軍事ドローンが多く活用されている。また民生用ドローンも監視・偵察のために両軍によって多く使用されている。
ウクライナ軍では主にトルコ製の攻撃ドローン「バイラクタルTB2」がロシア軍の装甲車を上空から破壊して侵攻を阻止したり、黒海にいたロシア海軍の巡視船2隻をスネーク島付近で爆破したり、ロシア軍の弾薬貯蔵庫を爆破したり、ロシア軍のヘリコプター「Mi-8」を爆破したりとウクライナ軍の防衛に大きく貢献している。ウクライナ軍が上空からの攻撃に多く利用しているトルコ製のドローン「バイラクタルTB2」はロシア軍侵攻阻止の代名詞のようになっており、歌にもなってウクライナ市民を鼓舞している。
このようにウクライナ軍での攻撃ドローンによるロシア軍への攻撃は「バイラクタルTB2」ばかりが目立っているが、ウクライナ軍のドローン部隊「エアロロズヴィドカ (Aerorozvidka)」はウクライナ製の攻撃ドローン「R18」を使って、ロシア軍の歩兵戦闘車などを多く破壊してきている。
「バイラクタルTB2」のような大型ドローンと比べると、「R18」は小型ドローンだが、上空からの爆弾投下によるロシア軍への攻撃は効果も大きい。そして2022年9月にはウクライナ製の攻撃ドローン「R18」でのロシア軍の施設や戦車などへの攻撃で、1億3000万ドル(約185億円)相当を破壊したとエアロロズヴィドカ (Aerorozvidka)が発表した。
▼エアロロズヴィドカによる「R18」のロシア軍攻撃の報告
ウクライナ軍はトルコの軍事ドローン「バイラクタルTB2」や自国製の「R18」や民生品ドローンに爆弾を搭載して改造したドローンだけでなく、米国政府やポーランド政府などから提供された軍事ドローンでロシア軍の戦車やトラック、施設などに上空から攻撃を行っている。
ウクライナ軍ではほぼ毎日ロシア軍への攻撃とその状況をSNSで公開しているが、2022年2月24日にロシアが軍事侵攻してから、ウクライナ軍は戦車約2200台、装甲戦闘車約4600台、トラックなど輸送車約3500台、砲兵約1300台を破壊している。多くが上空からドローンによる攻撃で破壊している。
▼「R18」によるロシア軍への攻撃