【市川市】鎌倉殿と市川市(其の五)頼朝桜と江戸川河川敷 ~市川南 江戸川河川敷緑地~
平家を打ち滅ぼし、日本初の武家政権を鎌倉に成立させた源頼朝。石橋山の戦いで大敗を喫した一行は、真鶴から安房の国(千葉県)、現在の鋸南町(きょなんまち)に上陸しました。
鋸南町では、その史実にちなんで河津桜に「頼朝桜」という愛称をつけました。(鋸南町HPより)。毎年2月中旬から3月上旬の花を咲かせる河津桜。その名の通り、伊豆の河津にある河津川で最初に見つけられたことから始まります。
ピンク色の花とソメイヨシノなどよりも一足早く咲き、花も長く咲いていることで知られ、親しまれています。
その河津桜の並木が江戸川の河川敷の土手に100本ほど植えられているのはご存じですか。JR総武線市川駅から15分ほど歩くと、江戸川河川敷緑地があります。
対岸も含めて整備されており、野球場やラグビー場など屋外スポーツの場としても多くの人に親しまれています。現在はまだ5部咲き程度ですが、一気に暖かくなった近頃を考えるともうじき満開になりそうです。
その一帯にだけ整然と居並ぶ河津桜いや頼朝桜はこんなことを知っているとちょっと勇ましくも思えてきます。少しこじつけですけれど…。
当時はまだ利根川も東京湾に流れ込んでおり、現在の風景はその後家康が江戸に入ってきてから大規模な河川のインフラ整備を行うまで400年以上たってからとなります。穏やかに大きく流れる江戸川のお散歩は頼朝桜とご一緒に。
【江戸川河川敷緑地】
住所:市川市市川南4丁目