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これ選べば間違いない。ワインマニアが選ぶ「日本」で作られる素晴らしい白ワイン銘柄6選

KOZE(こぜ)ワインマニアワイン初心者向け情報ライター

※お酒は20歳になってから

いまブームと言われる日本ワイン

ワインの中でも近年品質が向上しているのが日本のワイン。従来の「国産ワイン」という表記を近年は改め、海外産のブドウをつかってもいいとする、「国内製造ワイン」と、日本産のブドウを使って日本で醸造する「日本ワイン」と明確に区分けするルールが定められたため、一気にその価値が上昇しました。

従来より高品質なワインを造っていたワイナリーはさらに注目され、さらに新規参入ワイナリーが大幅に増えたことでブームと言われるようになりました。

一部の銘柄は、入手難

さて日本のワインはまだまだ生産量が少ないのが実態。これは、ワインそのものの「苗木」が不足しているため、と言われています。合わせて、熱心なワインマニアが目を付けた銘柄はあっという間に入手難になってしまいます。つまり需要と供給・注目度が釣り合っていません。入手難で有名な銘柄は、北海道のドメーヌタカヒコ、山梨のミエイケノなどのワイナリー。これらは、抽選販売等になっているのが現状です。それゆえ、市場である程度買える美味しい銘柄を探すのは難しいものです。

これ買えば間違いない

本日は、そんな日本のワインから、ワインマニアの筆者が特におすすめしたい白ワインを選出します。現実的にネット等で購入出来、かつ3~5千円程度のワインから選出。それなりの値段でありますので、レストランやバーや旅行先など、どこかのついでに発見できるとよいかと思います。

ルミエールワイナリー 光 甲州

まずは日本ならではの味わいの銘柄から。

ルミエールは山梨県のワイナリー。多くのワイナリーが原料となるブドウをブドウ農家から「仕入れて醸造」という手法をとっている中、こちらのルミエール社は上級品に自社農園のブドウを使っており、このワインもその一つ。値段は3千円台。

ワイン名にある「甲州」はブドウの品種名。甲州は日本ワインの中でも代表的な品種。こちらの「ルミエール光甲州」は大変に安定感のある美味しさで、ゆずのような柑橘系の香りと、おそらく製法由来と思われる「お米・麹」に似たような香り、そして樽熟成の香りがバランスよく整ったワインです。まず間違いない銘柄としておすすめします。

三次ワイナリー TOMOE シャルドネリザーヴ

三次(みよし)ワイナリーは広島県のワイナリー。ワイナリーの中でも「TOMOE」と呼ばれるシリーズが自社農園のシリーズ。こちらは中庸な香りの品種であるシャルドネを用い、木樽の香りをハッキリとつけた作りをしています。樽香がハッキリとあるものは総じて、高級感あるリッチな香りになります。にもかかわらず、2千円台とお手軽。同社のシャルドネは、木樽を用いない「クリスプ」という銘柄と、木樽を用いた「リザーヴ」というものがありますが、筆者はこちらの木樽熟成のリザーヴがお気に入りです。

高畠ワイナリー キムラデフニクリフニクラ デ キムラ シャルドネ

高畠ワイナリーは山形県、ひいては東北を代表する名門ワイナリーの一つ。こちらは木村農園という高品質なブドウ園のブドウを買い付けて仕込んだシャルドネ。こちらも木樽熟成を施したワインで、総じてリッチな味わい。

リンゴに似た果実の香りと豊かな酸。リッチな味わいと上品さが混在したワインで、個人的にはフランス・ブルゴーニュ産のワインに近い味わいを感じます。目隠しで飲ませて「日本」とはなかなか答えられないでしょう。日本の白の現在位置がわかる素晴らしいワインの一つ。

熊本ワイン 菊鹿 シャルドネ

熊本県のワイナリー。こちらの記事の中では入手難易度が高い人気のワイン。都心部であれば一部の百貨店においてあることが多い銘柄の一つです。こちらは木樽熟成のワインと、ステンレスタンクで熟成したワインをブレンドすることで、コクと爽やかさを両立しています。こちらはクセが控えめでお料理との相性も合わせやすい。和食などとも合わせて楽しめます。

カーブドッチ いっかく

番外編で、オレンジワインを1つ紹介させてください。こちらの銘柄は、さすがの人気で、売り切れが目立っているようです。近年流行りのオレンジワインの一つ。ソーヴィニヨンブランというブドウ品種とケルナーという品種がブレンドされているワインです。大変に華やかな香りのワインで、味わいはほろ苦い味わいと、アプリコットやジンジャーに近い香りがして複雑さも感じられます。レストラン等で見かけた際は頼みたい銘柄。

安心院葡萄酒工房 アルバリーニョ

大分のワイナリーですが、実はここ焼酎の「いいちこ」を作っている企業が母体。白ワインやスパークリングワインの出来が秀逸で飲むたびに感心します。アルバリーニョは木樽を用いず、ステンレスのタンクで熟成。キレのある味わいと洋ナシに近い爽やかな香り。非常に品質が高く、すっきり系の白がお好きということであればぜひ手に取っていただきたいワインです。なお、現在はその品名を「下毛アルバリーニョ」として若干ラベルも変わっています。

銘柄まとめ

①ルミエールワイナリー 光 甲州(山梨)

②三次ワイナリー TOMOE シャルドネリザーヴ(広島)

③高畠ワイナリー キムラデフニクリフニクラ デ キムラ シャルドネ(山形)

④熊本ワイン 菊鹿 シャルドネ(熊本)

⑤カーブドッチ いっかく(新潟)

⑥安心院葡萄酒工房 アルバリーニョ(大分)

いかがだったでしょうか。従来より銘醸地と言われている山梨、長野、北海道などに加え、近年は様々な地域が台頭してきました。今後も日本ワインに注目です。

ワイン初心者向け情報ライター

日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート有資格。インスタ3.3万人、Twitter2万人、スレッズ1.4万人、Youtubeワインチャンネル1万人。ワインのSNSで総フォロワー6万人強は日本トップクラス。ワインの飲み手を増やしたい、というモチベーションとともに、ワインがわからない方向けの初心者向けナビゲート記事を執筆。3千円以下のワインの啓発。南アフリカ産、スペイン産のワインを愛する。

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