【高畠町】見応え重量級!縄文時代前期の住居跡、山形県高畠町の「一の沢洞窟」
こんにちは、米沢市&高畠町担当のこはるです。
今回は見応え間違いなしの景観、山形県高畠町にある「一の沢洞窟」をご紹介します。
◆ 高畠町「一の沢洞窟」
この洞窟は、最上川の支流である屋代川の水源近くにあり、昭和33年に発見。その後昭和36年から高畠町が発掘調査を開始しました。
写真は第一洞窟で、谷底から約40メートル程の大きさの凝灰岩が、雨風で風化して出来たと言われています。
第一洞窟の他にも、この洞窟から100メートル周辺には「第二洞窟」「第三洞窟」があります。
この洞窟群の周辺からは、弥生土器、鉄片等・縄文時代前期の土器及び石器等、文化的にも貴重な出土品がたくさん出ています。
◆ 一の沢洞窟までの道のり
それでは、今度は洞窟までの道のりをご紹介して行きましょう。高畠町から国道113号線を通り二井宿方面へ向かい、ぶどうまつたけラインと交差する十字路を左へ曲がります。
その先にある蛭沢湖を抜け、2.3分程車を走らせると小さなY字路にこの看板が立っています。
このY字路を右方面に進み、軽自動車もやっと通ることの出来るような未舗装道を5分。
途中に、車を2.3台程駐車出来る場所に到着。
その場所に車を停め、ここからは歩きで進みます。
駐車場のあたりにあったこの看板から歩くこと2.3分程、次は左の方向に進むよう「徒歩2分」の看板が見えてきます。
ここからは、未舗装ではなく無舗装の小道を進むのですが、見上げると確かに(走ったら)2分で着くような位置に洞窟が見えてきました(笑)。
歩くことの出来る小道の横に、杖になりそうな木を拾い、登ること5分。やっと洞窟に到着です(ハァハァ…息が)。最後はほんの少の距離ですが急勾配になっているので、私のように体力に自信のない方はお気をつけください。
◆ 一の沢洞窟(第一洞窟)に到着
下から見上げると、結構大きな口を開けた洞窟が見えてきました。
洞窟の奥行きは左程ではありませんでしたが、遥か昔この場所で人々が暮らしていたのだと思うと感慨深いものがあります。
冒頭にも書いた通り、この洞窟方100メートル周辺には「第二」「第三」の洞窟があるようです。
とすると、この場所で暮らしていた人の人数は結構いたのでは?と、そんな想像をしながら見るのも楽しいものです。
洞窟までの道の途中には、さすが名前に沢が着くだけあって、綺麗な清水がたくさん流れていました。きっとこの水も生活用水として利用されていたのではないでしょうか。
水がとても透き通っていて、沈んでいる木も川の底も見えました。
高畠町には他にも複数の洞窟があり、どこも見応えがありますが、今回紹介した「一の沢洞窟」は、その中でも規模の大きな洞窟です。
遥か昔、縄文時代前期の人たちが暮らしていた洞窟。是非、一度見学に訪れてみてはいかがでしょうか
◆ 高畠町一の沢洞窟の場所
場所:山形県東置賜郡高畠町安久津一の沢3285-16
必要な装備:運動靴、ラジオや熊鈴のような音の出るもの
最後に、一の沢洞窟は結構な山の中にあります。最近、熊や猿などの野生動物が人と遭遇することで被害も出ていると耳にする事が増えました。ですので、お出かけの際には十分な準備と複数人で行かれる事を強くオススメします。