中秋の名月は気温の低下に注意
中秋無月・雨名月
お団子を食べながらお月見をするという方も多いと思いますが、この中秋の名月はよく中秋無月・雨名月とも言われていて、名月が雲隠れをしてしまうことが多いものです。
それはちょうど中秋の名月にあたる9月中旬~下旬頃は秋雨や台風の時期にあたるためで、東日本や西日本を中心に晴天率が低くなってしまうからです。
ここ数年の名月当日の天気図をみても、秋雨前線や台風などで天気図が賑わっている状態となっています。
東京に関して言えば、名月の夜によく晴れる確率は約3割程度で、3年に1度程度しかきれいな名月を眺められない計算となっています。
そんな中、今年は大きな移動性の高気圧が列島を覆ってくるため、太平洋側を中心に、全国の広い範囲で名月を眺められそうです。
高気圧に覆われる形は2013年以来4年ぶりとなりそうですが、この秋最も強い寒気が北日本を中心に流れ込むため、気温の大きく下がる所が多くなるでしょう。
名月を愛でる時は厚手の服装が良さそうです。
名月当夜の天気
10月4日名月当夜の天気分布予想をみると、太平洋側を中心に晴れる所が多くなっています。日本海側や九州など、雲が主役の所もありそうですが、雲の隙間から名月の覗く所も多いと思われます。
ただし北陸以北の日本海側では寒気の影響でやや雲が厚く、雲隠れとなってしまう所もありそうです。特に北海道の札幌周辺では冷たい雨も予想されています。
名月当夜の気温
午後9時の気温予想をみると、寒気に覆われる北日本や東日本の内陸、山間部ほど低温で、薄い青色の10℃未満の所が広がっており、特に北海道の内陸ではすでに5℃以下の冷蔵庫並みの寒さとなりそうです。
関東から九州の都市部でも20℃未満を示す黄色となっており、これまでと違って、長袖の上にもう一枚羽織ってちょうど良いくらいの肌寒さとなりそうです。
名月を愛でて風邪をひいてしまうなんてことのないようにご注意ください。
月の出の時刻など
名月当日の月の出の時刻と南中時刻(最も月が高く昇る時間)、月の入りの時刻は国立天文台よりそれぞれ以下のようになっています。
札幌:16時23分、22時13分、3時04分
東京:16時42分、22時37分、3時36分
名古屋:16時53分、22時49分、3時48分
大阪:16時59分、22時55分、3時54分
福岡:17時19分、23時16分、4時16分
那覇:17時27分、23時27分、4時33分
今年は満月2日前の月なので、各地で日の入りの40分前後前に月の出を迎えます。
【参考資料】
国立天文台HP