【伊勢崎市】「スバル360発祥の地」伊勢崎で、その歴史あるモニュメントを見つけました!
今回は、伊勢崎市の気になるスポットをご紹介します。県道39号足利伊勢崎線沿いにある伊勢崎工業高校の向かいのショッピングモール内には、ひと際目を引くレンガのモニュメントがあります。こちらのショッピングモールは何度か利用したことがありますが、そのたびに「かっこいいレンガのモニュメントだなぁ」と見ていました。
県道から敷地内に入ってくると、すぐに目の前に飛び込んでくるレンガ造りのモニュメントは、赤レンガの温かい色味のノコギリ屋根が特徴的な工場の壁の一部です。全長約29m、高さ約6.5mの大きさのモニュメントの前には、芝生とベンチがあり、憩いの場としても活用されているようでした。
かつてこの場所は、富士重工伊勢崎製作所第二工場が操業していました。この壁は、その工場の一部です。富士重工伊勢崎製作所第二工場は、バス生産のかたわら「てんとう虫」という愛称で親しまれ、世界的にも評価された「スバル360」が開発製造されていたそうです。
レンガ壁の説明板がありました。この地に保存されるに至った経緯が書いてありました。
太平洋戦争末期の昭和20年、伊勢崎空襲により市街地の大半が焼け野原となりました。しかし、工場は被害をほとんど受けませんでした。その後、工場移転に伴い解体するにあたり、建築物としての価値の高さや地域の方々の「保存してほしい」との声に応え、モニュメントとして残すことになったそうです。
明治45年に「旧上毛撚糸の紡績工場」として竣工し、その後、昭和16年買収した工場は、スバル発祥の地として歴史に残る建物となりました。
時代を感じるドアハンドルです。惚れ惚れとする錆感が、さらにアンティーク感を醸し出しています。
スバル360を見たことがない筆者は、伊勢崎から飛び出し、急遽太田にある「スバルビジターセンター」に行ってきました。ここには、当時のままのスバル360が展示されています。
ドアの開きが前から開くようで、とてもお洒落なデザインでした。愛称通り、本当に「てんとう虫」に似ていますね。もし現在生産されていたら、迷わず選んでいます!
今にもおしゃべりしそうで、にこにこ顔がとても可愛いですね。こんな可愛い車は、当時大人気だったに違いありません。
「スバル360」に思いを馳せながら、レンガ造りのモニュメントをぜひ見に行ってみませんか。
《史跡情報》
【住所】伊勢崎市平和町19
《スバルビジターセンター》
【住所】太田市庄屋町1-1
【営業時間】月曜~金曜 午前8時30分~午後5時
【電話番号】0276-48-3101
【HP】スバルビジターセンター
※工場見学につきましての詳細は、スバルビジターセンターサイトをご確認ください。