狙われない家になるために何を+αするべきか 強盗グループは特殊詐欺のノウハウを活用 #専門家のまとめ
8月下旬から現在に至るまで、一般家庭を狙う強盗事件が相次いでいます。今後も被害が広がる可能性があります。家の防犯対策をしっかりさせることはいうまでもありませんが、それだけでは足りません。どんなに強固な防犯対策を施しても、実行犯らが闇バイトで募られた捕まってもよい存在であるために、指示役の命令一つで襲撃してくる恐れがあるからです。狙われない家になるために何が必要なのでしょうか。最新の報道から考えます。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
一連の強盗事件では、特殊詐欺を行っていたグループがそのノウハウを用いて事件を引き起こしたと考えられます。つまり詐欺対策を+αせずに、今回の強盗襲撃は防げないということです。
犯罪グループの手元には、闇名簿があります。それをもとに詐欺グループは詐欺を行うための下準備の電話を次々にかけます。最新の個人情報を入手すると、その人に合わせたストーリーで詐欺の本電話をかけます。そのため一定の地域で被害が多く起こります。今回の強盗も数か月のうちに次々に犯行が行われている所から、闇名簿をもとに、強盗の下準備のアプローチをした上でターゲットを絞り、犯行をしていることが考えられます。
詐欺グループの特徴は役割分担です。つまり、闇バイトで集められた実行役だけでなく、家の情報を集める「下見役」もいるということです。なぜなら家の状況がわからなければ、指示役は家への侵入の方法などを指示できないはずだからです。つまり下見をいかにさせないかが、狙われない家となるためのポイントになります。不審人物による突然の訪問には対応せず、個人情報は教えない。不審者情報は地域で共有するといった三つの対策を加味した上での防犯が必要です。