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世界一を目指す、浦和レッズが欧州王者マンチェスターCとCWC準決勝で対戦

椛沢佑一浦和フットボール通信編集長(さいたま市)
前日会見に臨んだ、酒井宏樹キャプテンと、マチェイ・スコルジャ監督

クラブチームの世界一を決める、FIFAクラブワールドカップ サウジアラビア2023がサウジアラビアのジェッダで開催されている。アジアチャンピオンズリーグ2022を制して、アジア代表として出場している、浦和レッズは、初戦で北中米チャンピオンのクラブ・レオン(メキシコ)を1-0で破り、準決勝で、欧州チャンピオンのマンチェスター・シティ(イングランド)と今日の深夜に対戦(日本時間・20日3時キックオフ)する。

前日会見で、浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は「対戦相手としては最も難しい相手と言える。紙の上ではシティは全ての要素で私たちをしのぐだろう。しかし、試合になれば紙の上のものとは変わってくる。ファンタスティックな特徴の選手たちが私たちにはいる。このような機会に恵まれるのは珍しい。素晴らしい機会になる」と、意気込んだ。

キャプテンの酒井宏樹も「このような素晴らしい相手と戦えることに誇りとか喜びを持てるかどうかがキーになってくると思います。ここで怯えたり、自分のプレーするのを怖がってちょっと隠れてしまう選手は、これ以上伸びることはないですし、必ず後悔する。自分のベストを出せるように明日、みんな準備してほしいですし、それをピッチで表現してほしいなと思います。必ずそうしたらいい方向に行くと思う」と、マルセイユ在籍時代のシティとの対戦経験から試合に向けた心持ちを語った。

対するマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は「浦和の強力なフォーメーションがある。そして、あの日本代表がワールドカップでドイツを破った。日本には、ここ10年ほどの間、信じられないほど強い選手たちがいる。だから、本当に才能がある。彼らが世界で持っているスキルは、本当に本当に素晴らしい。キレがあり、簡単に屈しない。切り替えが早い。多くのケースで創造性がある。もちろん、彼らに対するリスペクトは大いに持っている」と、油断は見せなかった。

ワールドカップで各国代表が争うように、サッカーは世界で行われているスポーツであり、国内リーグのJリーグ、アジア、世界と戦いが繋がっている。この視野を持って、レッズサポーターは昔からクラブワールドカップというフォーマットがない時代からも意識をして闘ってきた。アジアチャンピオンズリーグの戦いを本気で挑んできたのもこのメンタリティーが来るものだ。目指すべき最終目標は世界一だ。

この大会を浦和から送り出す際にも、レッズサポーターが盛大な送り出しを行い、本気で世界一を取りに行くぞという意志を見せた。岩尾憲も「サポーターが遊びじゃない、本気で世界を取るんだという空気を作って、すごく気概を持って大会に臨んでいますし、我々もそれに応えないといけない」と、サポーター、チーム一丸となった、このクラブワールドカップを獲って世界一を目指しに行く。

マンチェスター・シティという世界トップレベルの相手にまずはチャレンジをして、その次に控えるのはすでに決勝進出を決めた南米チャンピオンズのフルミネンセ(ブラジル)が待ち構えている。この本気に戦いをぜひ注目してほしい。

試合は、FIFA+のWEBサイト、アプリから視聴することができる。

浦和フットボール通信編集長(さいたま市)

サッカーの街と人を応援するFANZINE「浦和フットボール通信」編集長。フリーマガジンを年5回発行。ウェブサイト「浦和フットボール通信」「浦レポ」「埼玉サッカー通信」で、浦和レッズの情報から、埼玉のサッカー情報、サッカーの街の情報を発信しています。また「浦和フットボール映画祭」など、サッカーイベントなどもプロデュースしています。

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