【笠岡市】6/8(土)夜開催。金浦の伝統行事「ひったか」が2つ同時に見える場所を調査してみた!
「ひったか」は旧暦の端午の節句に近い土曜日に開催される、金浦地区の伝統行事。
今年は、6月8日(土)開催です。
このおまつりの起源は、今から800年以上前にこの地で起こった、源氏と平家の戦いの伝説から。
当時、金浦には平家方の居城「陶山城」があったそうです。ある日、城を攻め落とそうと四国から源氏方の大軍が船に乗って攻めてきました。
「こりゃ、ヤバい」
劣勢だった平家方が、それをごまかすために山一帯に「かがり火」を焚いて、たくさんの兵がいるようにカムフラージュして、源氏を退散させたと言われています。
「ひったか」は「火を高く焚く」が訛ったもの。この源平合戦の言い伝えを再現するように、山でローソクの火を灯して絵模様を描いて競い合う行事が行われるようになったようです。
当日は、吉田川を挟んで東の「行者山」と西の「妙見山」の2箇所に絵模様が浮かび上がります。京都の大文字焼き(京都五山送り火)みたいですが、「ひったか」はその年の世相を反映して、毎年絵柄が変わります。
火が灯される瞬間まで絵柄は極秘。東西それぞれごく一部しか知らないそう。お互いのテーマを知らないので、昔は同じ絵になることもあったみたいですが、今は1名の調整役がいて被ることはないようです。
準備段階でだいたい何を描いているかわかるのでは?と思ったけど、火が灯るまでわからないものなんだって。どんな絵が浮かぶのか、予想しながら見学したら楽しみも倍増ですね。
昔は、子どものためのお楽しみイベントで、山で火を焚いて「わーーー!」と威嚇し合ったりしていたようですが、いつしかその火で絵柄を描いて優雅さを競い合うように変化していきました。平和ですね。
元々子ども向けイベントなので、旧暦の端午の節句に近い日程で開催するのだそう。
▼おすすめの見学場所ひとつめ
どちらの絵柄が素敵か見比べるためには、2つ同時に見たいですよね?
向かい合った山の中腹で絵柄が描かれるのと、そこまで高い山ではないので、どこからでも見えるというものではありません。ローソクの火が灯され、絵柄が浮かび上がる瞬間に「どこに陣取っているか」が重要です。
ひとつめのおすすめ場所は、竜宮荘近く、線路下のトンネル手前あたり。上の地図にマークした★1の場所です。
東に行者山、西に妙見山が見えますよね。
山の中腹にポッカリ穴が空いたように、土が見えているあたりに絵が浮かぶようですよ。
▼おすすめふたつめは、吉田川沿い
もうひとつのお薦めは、上の地図にマークした★2のあたりです。写真左上のあたりに、妙見山側の絵柄が浮かび上がります。身体をくるっと右側にむけると、行者山の絵柄がなんとか見えそうな雰囲気。
この場所のよい点は、露店がたくさん出店される道路に近いこと。お祭りのワイワイした雰囲気を感じながら、「ひったか」が楽しめます。
イベント当日は夜7時から10時まで、金浦地区のほとんどが交通規制されて歩行者天国になります。車はもちろん、自転車も進入禁止ですのでご注意ください。
▼臨時駐車場が十分にありますのでご安心を
南側から向かう場合は、金浦入り口すぐの臨時駐車場が便利。旧職業訓練所のグラウンドに、100台近く停められるそうです。
場所はちょっとわかりにくいですが、金浦地区に入ってすぐ、笠岡信用組合の手前を左折したら道沿いに入り口があります。道が狭くて不安になるけど、大丈夫。
と思いきや、金浦地区には入りきらずに2号線からダイレクトに駐車場に向かうそうです。周辺をぐるぐる歩き回ったのですが、私は2号線沿いの入り口はみつけられず。どこにあったのだろう?当日はボランティアの方が案内してくれるそうなので、誘導に従ってください。ただし、かなり混雑するみたいです。
その他、北側からの場合は「デイサービスよつば」や「笠岡学園職員駐車場」などが利用できます。こちらの方が、比較的空いているようです。西方面なら「金浦公民館」もOK。遠方からでも安心して車で行けますよ。
ひったかの歴史、見学場所、駐車場問題は解決しましたね?
では、夏の夜空を飾る風物詩「ひったか」を楽しんで来てください!
<令和6年 ひったか詳細 >
開催日:2024年6月8日(土)
時間:夜7時から10時まで
場所:笠岡市金浦(行者山・妙見山)
臨時駐車場多数
※雨天時は、翌日または6/15に順延
ひったか・おしぐらんご紹介(笠岡市HP)