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「選挙の際は人に相談したらだめ!?」高校生が思う選挙のイメージとは

原田謙介政治の若者離れを打破する活動を10年以上
シンポジウムで使用したスライド

「誰に投票するか、友達と相談することが出来る。」この文章は〇か×か。

そんな○×クイズがあったっとしたら皆さんはどのように答えますか?

答えは「〇」

相談をしてもいい。

相談をしてもいいんだけど、最後にだれに投票するかを決めるのは、自分自身。

”投票先をどうするのか悩む。” ”公約の内容でわからないことがある。”

そんな時はもちろん友達と話し会ったらいい。あるいは人生の経験が豊富な親などに質問をしてもいい。

でも、最終的に決めるのは自分。

選挙ってそんなもんだ。

全国9都市で3500人以上の中高生は「×」と答える人が多い。

ところが、この○×クイズを中高生に対して行うと「×」と答える人が圧倒的におおい。

7割から8割の人が「×」と答えてしまう

昨年の12月から2月末にかけて自分は全国9都市で、18歳選挙権に関するシンポジウムを行った。シンポジウムとはいっても、固いものではない。

中高生を中心に若者が多く聞いているラジオ番組の School of Lockとの協働での企画。

自分が大枠のプログラム内容を作り、番組のスタッフの方などとすり合わせを行い90分の内容を作り上げた。

実際に番組内での二人のパーソナリティー(校長・教頭と呼ばれている)も一緒に全会場に登壇。

自分がゲストの先生という形で授業をしていきつつ、校長・教頭とゲストの女性タレントが授業を受けるという形での進行だ。この授業を3500人以上に届けてきた。

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その授業内で「小テスト」というコーナーがある。

その中の1問目で、冒頭に書いた「誰に投票するか友達と相談することができる」という○×クイズを全会場でだしてきた。

全ての会場で、×のほうに手をあげる観客が多く、全体の7割8割を占める。

この結果は良くない。

選挙・政治を遠いもの捉える若者

「選挙について人と話すのは良くないだろう。」

そんなイメージが彼らにはあるのだろう。

非常にもったいない。

正解は「〇」であると伝えた時に、彼らはかなり驚く。

「え、選挙の話してもいいんだ」って感じるのだろう。

もっともっと周りの人と話していくことが、政治や選挙を身近なものにしていく。

ドイツの政治教育に詳しい早稲田大学の近藤教授は

「政治課題などについて話すことが政治参加の一つだ」とのような発言をされていた。

また、近日NHKが行った調査によれば、

「選挙で投票することに、戸惑いや不安がある」18歳・19歳は約半数。

その理由としては、

政治についてよくわからないから(36%)

どの政党や候補者に投票すべきかわからないから(30%)

選挙の経験がないから(22%)

出典:NHKサイトより

となっている。

わからないならみんなに聞いてみる。経験がないなら経験した人に尋ねてみる。

そんなことを当たり前にして行かなければ、政治がどんどん”あっちの世界”のものになってしまう。

もっと選挙や政治について話すことをオープンに捉える社会に

政治や社会の主役は1人1人の人である。

それなのに、そんなことを感じる機会もなければ、ややもすると「タブー」のようなテーマになってしまっている。

せっかくの18歳選挙権時代、みんなが自分事として政治を捉えていくように、

政治に関わることのハードルをどんどん下げていく必要がある。

今回全国を回って身をもって感じたことは、選挙や政治に関心のある若者はいる。(当たり前のことだが)。でも、彼らがその関心を日常でクラスメイトやサークル仲間に対して、見せているかどうかがわからない。

見せていける社会の雰囲気へと変えていきたい!

このような学びを得る機会をいただいた、School of Lockの校長・教頭はじめ、関わった皆さんに感謝。

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ひきつづきYouthCreateも頑張ります。

政治の若者離れを打破する活動を10年以上

1986年生まれ。岡山在住。愛媛県愛光高校、東京大学法学部卒。「学生団体ivote」創設。インターネット選挙運動解禁「OneVoiceCampaign」。NPO法人YouthCreate創設。「若者と政治をつなぐ」をコンセプトに活動。大学非常勤講師や各省有識者会議委員などとして活動を広げていく。18歳選挙権を実現し、1万人以上の中高生に主権者教育授業を行う。文科省・総務省作成「政治や選挙等に関する高校生向け副教材」の執筆者でもある。2019年参議院選挙・2021年衆議院選挙に立候補し敗れる。元岡山大学非常勤講師。元グローバルシェイパー東京代表。元中野区社会福祉評議会評議員

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