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【手帳術】手帳とデジタルツールの違いの一つは欄外!活用すれば手帳は何倍も便利になるので使いましょう

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手

 手帳とデジタルツールの違いについては、実はあまりニュースや話題になったりはしません。ただ漠然と、「デジタル全盛の時代になぜ手帳」とか、「スマホ時代の手帳は?」と曖昧なまま語られるだけです。

 さてでは、本質的には何が違うのか。

  こんにちは。デジアナリスト・手帳評論家・歌手の舘神龍彦(たてがみたつひこ)です。

 今回は、手帳とデジタルツールの本質的な違いの一つである、「欄外」とその活用について解説していきます。

手帳は予定欄の外側に欄外がある

 手帳とデジタルツールの違いの一つが、「欄外」の存在です。

 たとえば、Googleカレンダーには、全体に対する欄外は存在しません。メモ機能や、URL、場所の記入欄はありますが、漠然とした、あるいは利用目的が明確に定義されていない欄外はないのです。

 これに対して、手帳の予定記入欄には、欄外が存在します。

 そしてこの欄外の活用こそ、手帳の活用のポイントの一つなのです。

例1:利用している公共施設などの休みの期間を書く

図書館の休館期間を書いておく
図書館の休館期間を書いておく

 たとえば、月間の予定記入欄の欄外に、図書館の年末年始の休みの期間をメモしておく。これはおぼえているよりメモが確実です。月間の欄の欄外なので、月の予定と対照して見られるわけです。

 そもそも、図書館の休みの期間は、日時に関連する情報ではあっても、「予定」ではありませんよね。ですが、ここを柔軟に受け止めてくれるのが、手帳の欄外なわけです。

例2:チャージ金額を書いておく

Felicaチップ搭載カードのチャージ金額と日付を書いておく
Felicaチップ搭載カードのチャージ金額と日付を書いておく

 たとえば、Suicaにいついくらチャージしたのかを書いておく。

 これもアプリとかでも管理できそうですが、あえて手帳の月間の欄に書く。

 こうすることで、月にいくらチャージしているのかが見える化されます。

 月の終わりに、その月の予定と対照することで、外出との相関関係が見えたりもするわけです。

例3:1回しか使わない電話番号を書いておく

月間予定欄の欄外に電話番号を書いておく
月間予定欄の欄外に電話番号を書いておく

 電話番号は、スマホに入力しておいてもよさそうです。ですが、1度しか使わないものだと、タンスの肥やしならぬ、アドレス帳の肥やしになります。確かに使うけれど、今後はあまり出番がなさそうな電話番号なら、これも手帳の欄外に書いておきましょう。

 こうすると、使う時にはそれを参照しながら電話ができます。また、不要になったら、そのままにしておけばやがて帳のその面は使い終わります。情報が見えなくなるわけです。

 わざわざデジタルにする必要のないものは、アナログツールに記入しておく。

 そして使わなくなったら、そのままにしておく。

 これは、いわば、デジタルとアナログのうまい使い分けですね。

利用目的が決まっていない記入スペースが手帳のよさ

 このように、手帳には利用目的が決まっていない部分がいろいろあります。

 それをどう活用するかが使いこなしのポイントだったりします。

 なので、みなさんも手帳の欄外をいろいろ活用してみましょう。

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は週刊誌の書評欄総ナメ。日経新聞「あとがきのあと」登場ほか大学受験の問題に2回出題。『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。認知症対策プロダクト「おぼえている手帳」は経産省オレンジイノベーションプロジェクト事業採択。

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