2022年2月にロシア軍がウクライナに侵攻。ウクライナ軍を支援するために多くの物資が世界中の市民や政府から寄付されている。

ウクライナのメディアUATVではウクライナ東部ルハンスク州の最前線の塹壕にいる兵士に物資を届けるボランティアやウクライナ兵士を取材していた。

提供された物資には蝋燭（ろうそく）、温まるためのカイロ、敵からカモフラージュするための迷彩ネット、ガスなどが含まれていた。ウクライナ兵によると支援物資の中で「ドローンが最も価値ある贈り物」だそうだ。最前線では監視ドローンがウクライナ兵の命を守るのにとても重要であると伝えている。またドローンは敵軍によって頻繁に電波妨害（ジャミング）で機能停止されたり、破壊されてしまうとも伝えている。

ウクライナ兵は「（DJI製の民生品ドローンの）Mavic3を提供してくれてありがとうございます。ドローンは上空からの監視・偵察にとても必要なものです。ドローンで監視して多くのロシア兵やロシア軍の施設や戦車を攻撃して破壊しています」とコメントしていた。

ロシア軍が侵攻してからウクライナ軍では多くのドローンを利用してきた。「上空の目」として監視、攻撃に大きく貢献してきたし、現在でも必要とされている。特に最近では小型民生品ドローンに爆弾や手りゅう弾を搭載して敵軍を探知したら、その場ですぐに落下させて攻撃を行うことも多い。

ウクライナ政府では世界中の市民や政府にドローンや戦争物資、寄付金の提供を呼びかけている。集まった寄付金で多くの民生品ドローン、軍事ドローンを購入している。2022年12月31日に調達したドローンが1577機に到達し、既に928機が戦場に投入された。民生品ドローンはバリバリと音がするので敵軍にもすぐに探知されやすく、すぐに機能停止させられたり破壊されてしまう。そのため何機でも必要である。

▼ウクライナのメディアUATVが報じていた最前線のウクライナ軍への物資提供