【京都市上京区】北野という街に呼ばれてる気がしたんですよと語る寅年男 若き商店街代表理事の熱き思い!
「さあ、2022 地域再生へトップは語る」の二人目は、北野天満宮のお膝元、2021年12月に初めてのフリーマーケットなどの取り組みを大成功させ、勢いにのる北野商店街振興組合の片桐義明代表理事(47)に思いを語っていただきました。
実は片桐代表は今年4回目の年男、縁起を担いで思いもひとしおです。嵯峨嵐山の自転車店に生まれ、独立しようと考えたのが29歳の時、しかしこの時は立ち上げに失敗をします。35歳の時一念発起、自転車で京都中をめぐり、徹底してマーケティングをしました。北野商店街に立ち寄った時に「ピンと来たんですよ。この街に呼ばれてる気がしました。」と言います。
「幼少の頃、近くの公設市場に一人でお使いをしていた時に、おどおどの自分に八百屋さんや魚屋さんなどが優しく接してくれた原風景に似たもの、商店街の人と人との距離感を感じたん」だとか。折しも電動自転車の需要が生まれだした2009年にサイクルヴィレッジ ジャムジャムをオープンし、順調に走り出しました。
店舗オープンから2年目にいきなり理事に押され商店街活動に参加するようになります。商店街の機動力が低下する中、長らく休止されてきた夏祭り復活のタイミングとなった2018年に代表に就任します。人手不足の中、外の人たちにも応援してもらいながら工夫もして、夏祭りはびっくりするくらいの大盛況でした。
ハロウィンでは古株の人たちに「ハロウィンとは何ぞやから話さなあかんかったから大変やったですわ」と笑顔で語る片桐代表。これもまた数年かけて盛り上がりが定着してきました。ところが、ご多分に漏れずコロナ禍が商店街を直撃します。自身の店も、周辺に民泊も多いことからインバウンド向けのレンタサイクルなどの準備をしていた矢先のことでした。状況は悪化し緊急事態宣言へ。
国の補助金も中々届かない中、「いつまで続くのか先の見通しが見えへん」と見切りをつけて閉店する店も出てきました。組合費の徴収を停止したり、マスクを配布したりと「みんなで励ましあいながらのりきろう」と頑張ってきました。
コロナ禍も落ち着きを見せる中、「商店街を何とかしたい」と同じ志の仲間たちが出てきます。理事会や商店街活性化にとりくむ「北野これかラボ」も開いて話し合い、2021年12月には週末の4日間にわたって、初めてのイベント「きたのフリーマーケット ~なまえはまだない~」を開催。寒風吹きすさぶ中でしたが、出店数も来場者数も大盛況となりました。
アンケートでは、「楽しかった」「交流できた」「また出店したい」「定期的にやってほしい」などの声が出されると同時に、「告知をもっとしてほしい」「子ども向けの企画を」など今後への意見も出されました。商店街の中央にあり、今回臨時使用した閉館中の子供文化会館の跡地利用について、「いろんな人が集える場所に」などの地元の要望を行政などに働きかけていく課題もできました。
片桐代表は「今回のイベントで手ごたえも感じたし、2022年は、今回一緒に取り組んだ仲間の輪をもっと広げて、いろんな人たちも巻き込みながら、寅年の年男の験を担いでどんどん攻めていきたい」と熱い思いを語ってくださいました。
北野商店街振興組合(外部リンク) 京都市上京区七本松通一条下ル三軒町50 ウエル北野2F 075-464-2830
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