【山口市】今話題の「ビーラップ」ってどんなもの?秋穂の久保養蜂場にて初体験してきました。
突然ですが、「ビーラップ」という言葉を聞いたことはありますか?新しい音楽?!いえいえ。ビーは、みつばちのビーです。ラップは、キッチンにあるラップのことです。みつばちの巣からとれるミツロウで作るラップを、ビーラップと呼びます。なるべく使い捨てをやめて、自然に帰る素材を使おうというエコロジーやサスティナブルな活動として注目されています。私は雑誌やネットでビーラップの存在は知っていたものの、今までお目にかかる機会がありませんでした。今回、山口市秋穂の久保養蜂場でビーラップを作っていると知り、「見せてください!」とお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。
久保養蜂場は、山口市の秋穂と阿知須を拠点に養蜂を行っておられます。代表の久保さんは県内でも珍しい女性養蜂家として取り上げられることも多く、女性ならではの視点で商品開発をされています。
非加熱の純粋蜂蜜を中心に、様々なはちみつ商品を展開されています。
みつばちの巣を構成しているのがミツロウです。はちみつをとった後に残るミツロウは、古代からロウソクの原料として使われてきました。久保さんもミツロウキャンドルを作っています。リーフレットには、ビーラップの紹介も載っています。
さて、早速ビーラップづくりを体験させていただきました。実際のビーラップがどんなものか分からないまま、作業をしていく私。テーブル上にはクッキングシートと、綿布の上にミツロウがちりばめられている?!真ん中には大きなハートが!
その上からクッキングシートを乗せます。
上からアイロンをかけてくださいと言われ、恐る恐るアイロンをかけていきます。真ん中に置かれたハートのミツロウは結構厚みがあるのですが、熱でどんどん溶けていきます。
完全にミツロウが溶けたら、布がそのミツロウでコーティングされます。これがラップになるんですって!
完全に冷めたら、クッキングシートからはがして出来上がり。ミツロウの色で少し黄色く仕上がります。布の大きさや柄をかえれば、いろんなビーラップが作れます。
それにしても、なぜミツロウでラップを作るのでしょうか?それには、ちゃんと理由がありました。働き蜂は花などから集めた蜜を原料として体内でロウを合成します。そのロウで六角形の巣が作られます。はちみつを採取した後のロウには、抗菌成分や保湿成分がたっぷり含まれているのです。そのミツロウの成分が、食品が乾燥して劣化することから守ってくれるというわけです。
例えば、使いかけのチーズやバターなどを包んで保存したり、野菜の切り口を包んだりするとビーラップの実力が発揮されます。
リンゴを切って保存するときも、
手の温度でミツロウが柔らかくなるので、キュッと手で包み込んで形作ればこの通り。
ビーラップは洗って何度も使えるし、またミツロウコーティングし直せば永く使うことができます。ラップと言えども、溶けてしまうような加熱には使えません。使い道は限られていますが、うまく使えばとても安全で便利なものだと思います!
今回は特別にビーラップ作り体験させていただいたのですが、一般開放はされていないそうです。現在は、学校での特別授業や、イベントなどで企画されています。先日も、地元の小学校で養蜂家の仕事を知ってもらう機会があり、そこでビーラップ作り体験もされたとか。一般向けには、年に数回行われる道の駅でのイベントで体験コーナーを設置することがあるので、その時にご参加いただければと思います。
この記事を見て、ビーラップを見てみたい!と思われた方は、3月13日「道の駅きららあじす」のイベントにて紹介されるそうなので、ぜひそちらにお越しください。
また、そのイベントでは久保養蜂場の新商品のお披露目もありますよ。一足先に試作品をいただいたのですが、はちみつたっぷりでとっても美味しかった!!皆さまにも、地元ミツバチからの恵みをたっぷり味わっていただきたいです♪
久保養蜂場のはちみつ商品は、下記にて購入できます
「道の駅あいお」
営業時間 9:00~18:00
山口県山口市秋穂東1520-4
「道の駅きららあじす」
営業時間 08:30 ~ 19:00
山口県 山口市阿知須10509-88