賞金3億円獲得のeスポーツ大会優勝者、虚偽通報で警察の特殊部隊を家に送り込むスワッティング被害に遭う
先月7月に開催された人気ゲーム『フォートナイト』の世界大会「Fortnite World Cup」で優勝し、賞金300万ドル(約3億円)を獲得したBugha選手が先週土曜日にスワッティング被害に遭っていたことがわかりました。
虚偽の通報で特殊部隊を家に送り込むスワッティング
スワッティング(Swatting)とは、虚偽の通報で武装した警察の部隊を嫌がらせをしたい相手の家に送り込むいたずらのことです。アメリカ警察の特殊部隊『スワット(SWAT)』が名前の由来です。
報道によると、Bugha選手がゲーム実況ストリーミングサービス『Twitch』で配信をしていたところ、警察の特殊部隊が家に押しかける騒ぎが起きました。
警察の話では、Bugha選手になりすました何者かから「父親を銃で殺した。母親を人質にして立てこもっている」との虚偽の通報が行われたとのことです。
現場に到着した警察からのインターフォンに応え、玄関に出たのがBugha選手の父親であったため、比較的早くスワッティングだと判断され事件は30分ほどで収まりました。
Bugha選手は配信のなかでスワッティング被害について、「警察は銃を構えてやってきたよ、みんな。彼らはもう引き上げた。怖かった。インターネットは狂ってるよ」と語っていました。
スワッティングは過去に射殺される被害も
スワッティングについて警察を利用した悪質ないたずらレベルだと思われるかもしれませんが、2017年にはスワッティングによって呼び出された特殊部隊に無関係の男性が射殺される事件も起きました。
悪質どころか明確な犯罪であり、上記の事例では犯人は懲役20年の刑に課せられています。
ゲーム実況者もいたずらの対象に
こうしたスワッティング被害はこれまで俳優のアシュトン・カッチャーさんや歌手のジャスティン・ビーバーさんなどのセレブが対象でしたが、近年は有名人としてゲーム実況者も対象になっています。
また、スワッティングだけにとどまらず、2018年には人気ゲーム実況者のDr. Disrespectさんが配信中に自宅を2日連続で銃撃される被害にも遭っています。
海外を中心に職業のひとつとして確立してきたゲーム実況者(ストリーマー)ですが、身の回りにはセレブ並に注意しなければならないようです。