【秋田県横手市】これが僕らの青春メシ!横手市横山町『青春を語る店』大人のためのお子様ランチとは?
2021年7月オープン!ユニークな店名とパワフルなランチが話題の青春酒場へGO!
……何か凄いことをしたい。
今から20年前。19歳の私は汚いアパートで「プレステ2」をやりながら、漠然とそんなことを考えていた。溢れ出る自己顕示欲に溺れそうになりながら、今よりもっと全力で生きて、今よりもっと全力でスケベなことを考えていた青の時代。
あれから20年。いつの間にか私は髪の毛薄めのオジサンになった。……なんだか腰が痛いな。「何か凄いことをしたい」と考える代わりに、そんなことを思うようになった。私は来月で40歳である。
そんな私はある日、一軒の酒場を訪れた。店名は『青春を語る店』。このユニークな名前の店を訪れるのは初めてだったが、私の勝手なイメージで店主は『スクールウォーズ』の山下真司さんみたいな姿を想像していた。だが実際は物腰柔らかい温和な方で、新参者の私を快く迎えてくれた。
青春ビールに、炭酸ガール。ユニークなメニューが並ぶ店内は小綺麗で、中央には100インチのプロジェクタースクリーンも完備。大画面で迫力あるスポーツ観戦も楽しめそうだ。そんな『青春を語る店』だが、今SNSを中心に話題を集めているメニューがある。そう、「青春してる大人のための」お子様ランチだ。
MENU(メニュー)
「青春してる大人のための」お子様ランチ:1,000円
コレだ。今日はコレを食べたかったのだ。気になる女子へのメールを必死に打っていた青い春はとっくに過ぎて、今は毎日の血圧をコツコツとノートに記す日々。だが何か凄いものを食べたい。モリモリ食べたい。青い春アゲイン。そんなことを思う日が、私にもある。って、ちょっとテンションがあがってきたところで、他のメニューも見てみよう。
比内地鶏スープの青春ラーメン:770円、青春男めし:700円、青春定食:1,000円など。
青春カレー:1,300円
比内地鶏スープの本格派ながらどこかノスタルジックな雰囲気の青春ラーメンや、パワフルながら栄養バランスも抜群の青春カレーなど、大人のためのお子様ランチのほかにもくせ者が揃う『青春を語る店』。今回私が訪れたのは昼間だったが、夜はもちろん酒場メニューも顔を出す。そんな中、今回私がチョイスしたのはやっぱり一番人気のコイツだ。
青い春アゲイン!今話題沸騰中の「青春してる大人のための」お子様ランチとは?
さあ、注目の大人のためのお子様ランチの登場だ。皿一面に広がるカレーの海に鎮座するのは、アジフライにチキンカツ、そしてオムライスの丘だ。レトロなナポリタンや赤ウインナーもなんだか嬉しい。ヤングもミドルも、楽しく食べてお腹いっぱいになってほしい。お店からそんな想いが伝わってくる。
おお、アジフライもチキンカツもサックサクじゃないか。タルタルソースをどっぷりくぐらせた彼らを口に運び、その勢いで卵ふわふわのオムカレーに手を伸ばす。自家製のカレーは思ったよりマイルドで食べやすい仕上がり。辛さは注文時に好みを伝えてもらえれば、調整も可能とのことだ。
ちなみに私が訪れたのはクリスマスシーズン真っ只中。モテる男たちを片っ端から呪っていた19歳の冬から20年。今は娘のクリスマスプレゼントを選ぶ同世代の男を羨みながら、ひとりで赤ウインナーを箸で摘まんでいる。って、なんだかとっても哀しいけど、目の前のメシはしっかりウマい。そんな横手の白い冬……いや、青い春だ。
老若男女すべての人が青春を懐かしんで、夢や希望を語れる場所。そんなコンセプトで2年前の夏にオープンした『青春を語る店』。青春していたあの頃のようにボリューミーなランチをガッツリ食べるのも良し、青春時代の話題を肴に酒を呑んで最後に青春ラーメンで〆るのもアリだ。
今度は夜に来よう。そしてこの店でくだらない話をたくさんしよう。
20年前によく聴いていたゴーイング・ステディの『青春時代』を帰りの車で鳴らしながら、そんなことを思う40歳間近の私である。
【店舗情報】
青春を語る店
住所:秋田県横手市横山町422
営業時間:11時30分~14時、17時~22時
電話番号:0182-23-6760
定休日:月曜日
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