豊かな水郷景観を誇る水元公園は、紅葉のシーズンを迎えて大勢の来園者でにぎわっています。様々な種類の木々が紅葉する中で、名物のポプラ並木は今がまさに見頃。迫力のある高木が、鮮やかな黄色に染まる様子は、まるでヨーロッパの秋景色のようです。
（写真はすべて2024年11月30日撮影）

ポプラ並木があるのは、水元公園の中心部の「噴水広場」から北へのびる遊歩道沿い。広場の近くにあるお食事処「涼亭」をすぎると、小合溜の青い水を背景に背の高いポプラの木々が続いています。
すらりと直立するポプラの葉は、上から下まで明るい黄色に染まっています。高さ20mにもなるポプラの木々が、一斉に黄葉する様子は鮮烈。見応えがあります。

遊歩道をさらに北へ歩くと、左手に黄色いポプラ並木、右手に赤いラクウショウの木々が並ぶエリアがあります。この一週間でポプラの黄葉とラクウショウの紅葉が急速に進み、鮮やかな色彩の対比が目立つ場所になっています。晩秋の美しさを実感する眺めです。

とりわけ見事なポプラ並木は、メタセコイアの森の左にのびる遊歩道を歩いた先にあります。「せせらぎ広場」付近から「水元かわせみの里」へと至る歩道のポプラ並木は、ゆるやかに弧を描きながらどこまでも続く、絵画のような景色。黄金に色付く高木を眺めながら、ここは葛飾区ではなく海外なのでは…という気分になってきます。

水元かわせみの里に近いポプラ並木の西端まで歩くと、小合溜の水面にポプラの木々が映りこむ景色を見られます。輝くような高木が、水面にすらりとした姿を映し出す眺めは、なんとも印象的。この近辺は公園中心部に比べて訪れる人も少なく、異国のようなポプラ並木をゆっくり散策できるのが魅力です。

ポプラは黄葉した後の落葉が早く、鮮やかな黄色に色付いた様子を見られるのは、ほんのわずかな期間です。黄金色のポプラ並木を見に、ぜひ水元公園へ足を運んでみてくださいね。並木道は広い範囲に渡ってのびているため、歩きやすい靴で行くことをおすすめします！