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【葛飾区】紅葉したメタセコイアの森が絶景!水元公園の名物、生きた化石の巨木がレンガ色に染まる

ASA24ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

都内最大の水郷公園の水元公園では、名物の「メタセコイアの森」の紅葉が見頃を迎えています。園内には1800本ものメタセコイアが立っており、天を衝くような巨木があちこちでレンガ色に染まる様子は壮観。炎のような色合いが見事です。
(写真はすべて2024年12月4日撮影)

噴水広場の近くに立つメタセコイアの紅葉
噴水広場の近くに立つメタセコイアの紅葉

メインゲートから公園中心部の「噴水広場」に入り、北へのびる遊歩道を歩いていくと、小合溜の対岸では美しい円錐形のメタセコイアの木々が来園客を迎えてくれます。「生きた化石」と言われる落葉高木のメタセコイアは、今が紅葉真っ盛り。高さ20メートルにもなる高木が赤褐色に染まり、ずらりと並ぶ様子は迫力です。

遊歩道の左手に並ぶメタセコイアの木々
遊歩道の左手に並ぶメタセコイアの木々

遊歩道の右手に広がる小合溜の水辺から、北の方角を眺めると、水面の向こうにメタセコイアの森が見えます。広範囲に立ち並ぶレンガ色の木々と、小合溜の水の青さが対照的。水鏡に映るメタセコイアの影も鮮烈で、絵になります。

小合溜の水辺から見たメタセコイアの森
小合溜の水辺から見たメタセコイアの森

遊歩道をさらに北へ歩くと、水路に架かる橋の先に、メタセコイアの森が広がっています。先が尖ったフォルムの巨木がそびえる姿は、まるで暖色のクリスマスツリーのよう。森の中に入ると、羽のような形の葉が木漏れ日に照らされ、全体がオレンジ色に見えます。内側から輝くようなメタセコイアの木々が神秘的です。

紅葉したメタセコイアの森の入口
紅葉したメタセコイアの森の入口
暖色に輝く森の中
暖色に輝く森の中

メタセコイアの森の手前で分岐する遊歩道を、左に進むと「せせらぎ広場」があります。蛇行する川のような水場を備えたこのエリアからは、メタセコイアの森が水鏡に映る様子を見ることができます。水路に架かる小さな橋は、紅葉したメタセコイアと水面の影を撮影できるスポットとして人気。近くにはドッグランもあり、愛犬と紅葉を一緒に撮る人も大勢いますよ。

せせらぎ広場の水面に姿を映すメタセコイアの森
せせらぎ広場の水面に姿を映すメタセコイアの森

せせらぎ広場の北側にも、背の高いメタセコイアの一群が並んでいます。こちらの紅葉は特に進んでおり、深い赤褐色の木々が見事です。
このスポットの北には「少年キャンプ場」があり、脇にのびる水路のそばに紅葉したカエデの木が立っています。真っ赤なカエデの枝の下からは、レンガ色のメタセコイアを一望でき、異なる紅葉の対比が鮮やか。こちらも人気の撮影スポットです。

せせらぎ広場の北側に立つメタセコイアの一群
せせらぎ広場の北側に立つメタセコイアの一群
紅葉したカエデとメタセコイアの対比が鮮やか
紅葉したカエデとメタセコイアの対比が鮮やか

水元大橋を南へ渡り、小合溜の南の端から、水面の遠く向こうのメタセコイアの森を眺めるのもオススメです。このあたりでは夕方になると、ヒドリガモが陸に上がってエサを探すことが多く、カモの群れと彼方の紅葉を同時に眺められるのが魅力。「緋鳥鴨」という名前のとおり、明るい緋色の頭をしたカモたちと、メタセコイアの紅葉が絵になります。初冬の水元公園らしい、印象的な眺めです。

ヒドリガモの背後に小合溜とメタセコイアの木々が見える
ヒドリガモの背後に小合溜とメタセコイアの木々が見える

メタセコイアの紅葉はこの週末がピークになりそうです。ぜひ水元公園へ足を運んで、赤褐色に染まるダイナミックな森をご覧くださいね。園内は広大なので、歩きやすい靴で行くことをお忘れなく。

名称: 都立水元公園
所在地: 東京都葛飾区水元公園
開園時間: 常時開園
入園料: 無料
アクセス: JR金町駅から京成バス 戸ヶ崎操車場行き(金61)または西水元三丁目行き(金62)で「水元公園」下車、徒歩約7分/JR金町駅から「水元公園循環バス(金63)」で「水元大橋・噴水広場」下車 徒歩約1分
水元公園HP: https://www.tokyo-park.or.jp/park/mizumoto/

ライター/英和・和英翻訳者(東京都葛飾区)

出版社に11年勤務後、2009年にシンガポールに転居。東南アジアの文化と料理にハマる。2013年に帰国した後は日本文化に改めて関心を深め、今は東京の下町情緒が大好き。葛飾区の素敵なところをどんどん広めたいです。

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