バンカーから大叩きはもうイヤ、実はカンタンな基本的な脱出方法
「よし、今日こそベスト更新だ!」と意気込んでスタートするやいなや、グリーン手前に待ち構えるバンカーで1,2,3,4...気づいたら脱出するのに5打もかかってしまったなんてことありませんか?今回はそんな方のために基本的なバンカー脱出の仕組みとその方法についてご説明いたします。
- 砂の上にあるボールがふわっと飛んでいく仕組み
- 目玉焼き大の砂を飛ばす
- バンカーショットのセットアップ
- バンカーショットを台無しにするNGな手の動き
基本的にゴルフは芝生の上からボールを打つもの、なかなか砂の上から打つ方法を知る機会も練習することもありませんよね。とは言え、プロゴルファーでも1ラウンドしたら1回くらいは入ってしまうものです。アマチュアにとってバンカーからの確実な脱出はスコアメイクの鍵とも言えるでしょう。
砂の上にあるボールがふわっと飛んでいく仕組み
まず理解してほしいのは砂は「味方」であるということ。SWやAWでボールを思いきり打てば通常60y~100y程度飛んでしまうものです。しかし、グリーン近くのバンカーからピンまでの距離はあっても30y、ふつうに飛ばしたらグリーンを飛び越えてしまいます。そこで砂に威力をいくらか吸収してもらうことによって距離を落とすのです。また、それを利用するからこそしっかりと振りぬけるのです。
目玉焼き大の砂を飛ばす
砂がちゃんとボールの勢いを殺してくれることを信じて、直径20cmくらいの目玉焼き大の砂を削って飛ばしていきましょう。実際ボールを打つ時は、ついつい結果が気になって振りぬけないことがありますがグリーンまで砂が飛んでいくくらい振りぬきましょう。基本的に砂を厚く取るほど力が吸い取られるため、ボールは飛ばなくなります。バンカーの表面2~3cmくらいの厚みで砂を打つのがちょうど良いでしょう。ちなみに雨で湿っているときはあまり砂を取ることが出来ず、かえって力が伝わりすぎることがありますので要注意。
バンカーショットのセットアップ
ここまでお伝えしたようにとにかく砂を打つのが重要となります。したがってボールは左足寄りとなります。具体的には左足親指の前くらいでOKです。
正面にセットしてしまうと直接ボールをヒットして飛び過ぎてしまう原因になります。また、左足寄りにセットすることでよりボールが高く打ち出せるというメリットがあります。
あとはさほど難しいことを考えずいつも通りに5,60ヤードを打つような振り幅で打ってみましょう!最初は距離感がないと思いますが、一度脱出に成功すればそれを基準に調節が可能になります。
バンカーショットを台無しにするNGな手の動き
ここで最後に、もっともアマチュアゴルファーがやりがちなNG動作についてです。それは右手首の「ヒンジ」です。解剖学用語では背屈というもので、右手を甲側へ折る動きです。これをするとロフトが立ち、入射角がきつくなるので砂を取り過ぎてしまったりボールが浮かなくなったりして脱出に失敗します。この「ヒンジ」何故してしまうかというと「コック」と混同されているからなんです。コックは手首を親指の方向へ折る動きなのですが、体を回しながらヒンジを行うとあたかもコックをしているように感じてしまうのです。
ということで今回はバンカーショットに特化して書かせていただきました。「バンカーなんてなければいいのに」と私も思ったことがあります。しかし、バンカーあってのゴルフコース、これを攻略しなければ明るい未来はやってきません!逆に攻略法さえ覚えてしまえば、より一層攻めたセカンドショットが打てるようになりベストスコアが狙えるはずです。是非参考にして挑戦してみてくださいね。