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猫好き必見! 名画の猫たち

karinアートライター

みんな大好き猫。

彼らはもふもふの愛らしい姿で、多くの芸術家たちを魅了してきました。

今回の記事では、猫が描かれた有名な西洋絵画を3作品をご紹介します。猫好きの方はぜひご覧ください。

名画に描かれた猫

藤田嗣治《自画像》

藤田嗣治《自画像》
藤田嗣治《自画像》

まずご紹介するのは、日本とフランスで活躍した画家、藤田嗣治(1886-1968)の《自画像》です。

20代でパリへ渡った藤田は、同じくパリへ絵を学びに来た異国の画家たちとともに「エコール・ド・パリ」の画家として活躍しました。乳白色の肌が特徴的な人物画で知られていますが、猫の絵もたくさん残しています。

大の猫好きとして知られる藤田は、自画像にも猫を描き込んでいます。絵筆を持つ藤田の傍に寄り添う猫は、とてもリラックスした様子。暮らしの中にいつも猫が存在した藤田ならではの作品と言えるでしょう。

ピエール・オーギュスト・ルノワール《ジュリー・マネ(猫を抱く少女)》

ピエール・オーギュスト・ルノワール《ジュリー・マネ(猫を抱く少女)》
ピエール・オーギュスト・ルノワール《ジュリー・マネ(猫を抱く少女)》

次にご紹介するのは、印象派の巨匠、ルノワール(1841-1919)が描いた作品です。ルノワールは、柔らかいタッチで日常の風景を切り取って表現することを得意としていました。

少女が愛らしい子猫を抱いている《ジュリー・マネ(猫を抱く少女)》は、少女の優しい眼差しと温かみのある色使いも相まって、幸福感に満ち溢れた作品となっています。少女の腕に抱かれる猫の、安心し切った顔がなんとも愛らしいですね。実はこの少女「ジュリー・マネ」は同時代に活躍したエドゥアール・マネの娘なんですよ。

アンディ・ウォーホル《サムという名の猫》

アンディ・ウォーホル《サムという名の猫》
アンディ・ウォーホル《サムという名の猫》

アンディ・ウォーホル(1928-1987)は、ポップアートの巨匠として知られるアメリカの現代作家です。キャンベル缶のスープや女優マリリン・モンローをモチーフにしたカラフルな作品で知られるウォーホルですが、実は動物を描くこともありました。その中でも、この《サムという名の猫》は特に有名です。

サムはウォーホルの愛猫。カラフルな作風が持ち味のウォーホルらしく、真っ赤な姿で描かれています。表情もユニークで、見ているとクスッと笑える作品です。

名画の猫に癒されよう

いかがでしたか?
ひとえに猫といっても、画家によってその表情はさまざま。しかし、どの作品でも猫独特の自由気ままな性格やミステリアスな雰囲気が見事に表現されています。ご紹介した絵を通して、猫の魅力を再発見することができたら幸いです。

次回は日本美術の猫をご紹介します。日本画の猫は一癖あり!? 更新を楽しみにしていてくださいね。

アートライター

美術鑑賞が趣味の主婦。大学院では近代フランス美術史を学んでいました。「美術を学んでみたいけど、何から手をつけて良いのか分からない」「展覧会で作品を観ても、いまいちピンとこない……」「基礎的なことは知っているけれど、もっと美術の知識を身につけたい!」 そんな方に向けて、アートをもっと分かりやすく身近に学んでいただけるような記事を発信していきます。

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