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【かつらぎ町】1才6ヶ月児から始まる木育とは

スピカJターンライター(かつらぎ町・紀美野町)

かつらぎ町では令和6年度4月から、1才6ヶ月児健康診査時に、丹生都比売神社の輪橋(太鼓橋)と、ご神犬をモチーフにした木のおもちゃがプレゼントされるようになりました。

4月16日、役場職員から木のおもちゃをプレゼントされる親子
4月16日、役場職員から木のおもちゃをプレゼントされる親子

何故、1才6ヶ月児健康診査時にプレゼントするのか?

かつらぎ町役場 産業観光課林業振興係係長 宇都宮良太さんに伺いました。「脳の発育が始まるのが1才6ヶ月頃からなので健康診査時にプレゼントすることにしました」とのお話でした。

木のおもちゃに触れることで、豊かな心を育てる「木育」という取り組みが始まっています。

「木育」という言葉は2004年に北海道で生まれた教育概念です。実際の製作現場で製作者の声が聞きたく、天野にある「木育サポートネット」にお邪魔してきました。こちらの小屋も代表の光永武史さんの自作です。

製作現場の裏手には芝桜が見頃を迎えていました。美しい里山の景色にも心癒されます。

製作者の光永さんは5年前に大阪から移住し木工を始めたそうです。「木のおもちゃに触れることで、木を好きになって森林や環境にまで興味を持ってもらいたい。二酸化炭素削減について、町の取組みとして知ってもらい、身近に木育、木材利用増進につなげたい」と話されていました。

木に囲まれた製作現場は穏やかな空気で癒されますが、納期前は寝ずに作り続けることもあるそうです。木のおもちゃ1個作るのに2日かかります。

デザインのモチーフになった丹生都比売神社の輪橋(太鼓橋)は冬季閉鎖が終了し渡れるようになりました。ご神犬である、白のすずひめと黒の大輝にも会いたくなります。この木のおもちゃを通じて、かつらぎ町の環境や歴史に興味を持つ子どもたちが増えることが願われます。

【お問い合わせ】
名称: かつらぎ町役場 産業観光課林業振興係
住所:和歌山県伊都郡かつらぎ町大字丁ノ町2160番地
TEL:0736-22-0300 FAX:0736-22-6432
公式サイト: かつらぎ町

Jターンライター(かつらぎ町・紀美野町)

白浜町出身→東京→かつらぎ町へとJターン。地域の暮らしの面白さを発信していきます。食べる事、きれいなものを見る事が大好きです。

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