台風10号、来週木曜日頃、西日本を直撃か?大荒れに厳重警戒
台風10号を流す風が次第に明瞭に
予想が非常に困難だった台風10号ですが、ようやく種々の計算が揃ってきました。
これまで台風10号を取り囲むように覆っていた西側の高気圧の壁が弱まり、3連休の間は北側にある太平洋高気圧の縁辺に沿って、日本の南へ北西進してくる見込みです。
そして3連休明けになると、太平洋高気圧の勢力が西日本で弱まるとともに北寄りに進路を変え、そのまま西日本へ向かう可能性が高くなってきました。
ただ西日本からまっすぐ日本海へ進むか?あるいは列島を縦断するように北日本へ進むか?は上空の偏西風などに流されるタイミングにもよるため、まだ不確実な状況となっています。
では最新の進路予想をみてみましょう。
強い勢力で西日本を直撃か?
まる2日間小笠原の南でほとんど停滞していた台風10号ですが、ようやく北寄りに動き出しました。
同じような場所に長時間とどまっていたため、海水温が下がり、勢力をやや落としていましたが、今後は北西へ進むとともに再び発達し、来週の水曜日(14日)には西日本の南海上で940hPa、最大瞬間風速60メートルまで発達し、ピークを迎える予想です。
もしこのままの勢力で西日本を直撃するとなると、大雨はもちろん、記録的な暴風が吹くおそれもあり、極めて危険な台風だということが言えるでしょう。
来週の木曜日から金曜日頃は、西日本はもちろん、東日本や北日本でも大荒れとなるおそれがあり、交通機関にも多大な影響があると思われます。
お盆休みの期間でもあり、早めの対策を行った方が良さそうです。
15日(木)は満月で大潮。高潮にも厳重な警戒を
台風の直撃が予想される来週の木曜日は、満月で大潮です。
今は1年で最も潮位の高い時期にあたり、このような時に勢力の強い台風がやってくるとまず懸念されるのが高潮です。
もし満潮時刻と台風の接近が重なると、顕著な高潮が発生し、特に台風が四国の西側を通るような場合は、瀬戸内海で記録的な高潮が発生するおそれもあります。
今回の台風10号も、そのコースや勢力次第では高潮に対して最大級の警戒が必要となるかもしれません。
今後の情報に十分注意をして下さい。