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同い年エース左腕ヤン・ヒョンジョンとキム・グァンヒョンが8年ぶり7度目の先発対決<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
今季2勝目を挙げたヤン・ヒョンジョン(写真:KIAタイガース)

9日のKBOリーグは全5試合が18時30分開始のナイトゲームで行われた。

KIAタイガース-SSGランダーズ(クァンジュ)はKIAヤン・ヒョンジョン、SSGキム・グァンヒョンのリーグを代表する左腕エース同士の先発対決となった。2人は1988年生まれの同い年。共に2007年に高卒でプロ入りし、直接対決は2015年9月以来約8年ぶり7度目となった。

試合は3回まで両投手0点に抑えるも、4回裏、キム・グァンヒョンは四球の走者を置いて、KIAの6番ピョン・ウヒョクに3号2ランを喫した。さらに5回にもタイムリーで1失点。6回85球を投げて6安打3失点でマウンドを降りた。

一方、ヤン・ヒョンジョンは8回101球を投げて被安打6、SSG打線を0点に抑えた。この日のヤン・ヒョンジョンは左右両打者に対して外角球へのコントロールが抜群で10個の三振を奪った。またいつも通り左打者にはスライダー、右打者にはチェンジアップを使い、打者を打ち取っていった。

試合は3-0でKIAが勝利。ヤン・ヒョンジョンは今季2勝目を挙げた。敗れたキム・グァンヒョンは1敗目(2勝)。両者の対戦成績はヤン・ヒョンジョンが3勝2敗、キム・グァンヒョンが2勝4敗となった。

通算成績はヤン・ヒョンジョンが歴代2位タイの161勝、キム・グァンヒョンが5位の151勝。2人共、米球界でのプレーをヤン・ヒョンジョンは1シーズン、キム・グァンヒョンは2シーズン経験している。

◇5月9日(火)の結果

・LG 5 - 4 キウム(チャムシル)

 勝:ハム ドクチュ

 敗:ヤン ヒョン

・KT 4 - 16 NC(スウォン)

 勝:フェッド

 敗:ベンジャミン

・ハンファ 1 - 9 サムスン(テジョン)

 勝:ブキャナン

 敗:キム ミンウ

・KIA 3 - 0 SSG(クァンジュ)

 勝:ヤン ヒョンジョン

 敗:キム グァンヒョン

・ロッテ 2 - 5 トゥサン(プサン)

 勝:アルカンタラ

 敗:ストレイリー

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「KIAの新団長のシム・ジェハク氏」

KIAは新しい団長(GM)にシム・ジェハク氏が就任したと発表した。同氏は現役時代左打者として活躍。引退後は指導者、解説者を務め、今年3月のワールド・ベースボール・クラシックでは代表チームの打撃コーチ等を担当していた。KIAは今年3月にチャン・ジョンソク前団長を裏金問題で解任。団長職が空席だった。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、ロッテジャイアンツ)>

トゥサンベアーズ戦に1番レフトで出場、1打席目レフト線にヒット、2打席目ショートゴロ、3打席目見逃し三振、4打席目空振り三振だった。4打数1安打、打率3割1分2厘。

⇒ 出た!安田権守(ロッテ)がプロ425打席目で初アーチ。さらに2号弾も

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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