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【プレミア12】日韓トップ代表の「第3国」での対戦はイチロー決勝打のWBC以来15年ぶり 台湾で開催

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者
2009年WBC決勝戦で決勝タイムリーを放つイチロー(写真:ロイター/アフロ)

野球の国際大会、第3回WBSCプレミア12。オープニングラウンド・グループBの3日目(15日)は日本と韓国が対戦する。

今回の開催場所は台湾の台北ドーム。日韓の野球トップチームが日本以外の球場で対戦するのは2009年の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝戦、ドジャースタジアム(アメリカ・ロサンゼルス)での顔合わせ以来15年ぶりとなる。

第2回WBCでは日韓が5度対戦。うち3試合がアメリカで行われ、2試合をペトコパーク(サンディエゴ)、決勝戦がドジャースタジアムで行われた。決勝戦は延長10回表、イチロー(マリナーズ)に決勝打が出て日本が大会2連覇を果たした。

以後、両チームの対戦はいずれも日本開催だった。

2015年 第1回プレミア12(札幌ドーム、東京ドーム)

2019年 第2回プレミア12(東京ドーム)

2021年 東京オリンピック(横浜スタジアム)

2023年 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(東京ドーム)

台湾での対戦となると北京オリンピック(五輪)出場権をかけた、2007年12月のアジア最終予選以来17年ぶりだ(台中インターコンチネンタル球場開催)。

アジア最終予選は日本、韓国、台湾、フィリピンの4チームのうち、1チームだけが北京五輪に直行できる戦いで、星野仙一監督率いる日本は接戦の末4-3で勝利。五輪出場を決めた。敗れた韓国は2008年3月の世界最終予選で出場権を手にした。

台湾・台中で行われたアジア最終予選での川﨑宗則とイ・テククン
台湾・台中で行われたアジア最終予選での川﨑宗則とイ・テククン写真:ロイター/アフロ

ちなみに韓国の球場でのオールプロによるトップチームの日韓戦はこれまで1度もない。プロアマ混成のトップチームでは、日本のプロが五輪予選に初参加した1999年までさかのぼる。2000年のシドニー五輪出場をかけたアジア予選(アジア野球選手権)だ。

ソウル・チャムシル球場で行われたこの大会は、高卒新人の松坂大輔(西武)と古田敦也(ヤクルト)のバッテリーが話題になった。韓国戦には小池秀郎(大阪近鉄)が先発。試合は韓国が5-3で勝利した。

15年ぶりの「第3国(地域)」での対戦となる日韓代表戦は、15日の19時(現地時間18時)から台北ドームで行われる。

⇒ プレミア12韓国代表一覧 日程と結果(ストライク・ゾーン)

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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