弾道ミサイル防衛実験、最近一ヶ月で3回の試験を全て成功
ハワイ時間10月3日、イージス巡洋艦レイク・エリーが迎撃ミサイルSM-3ブロック1Bを用いて中距離弾道ミサイル標的を迎撃するFTM-22実験に成功しました。イージス巡洋艦レイク・エリーは先月9月18日にもFTM-21実験を成功させており、9月10日にはイージス駆逐艦ディケーターがFTO-01実験に成功と、一ヶ月間に3回のMD実験を連続して行い全て成功しています。
これでイージス艦による弾道ミサイル防衛実験は2002年以降34回中28回成功(成功率82%)しました。全ての弾道ミサイル防衛システムの計画全体では2001年以降80回中64回成功(成功率80%)になると、米ミサイル防衛局は今回のFTM-22実験の報告で述べています。
- 米ミサイル防衛局公式YouTubeアカウントよりFTM-22実験の動画
SM-3ブロック1BはSM-3ブロック1Aの改良型で、ミサイルの大きさは同じですが赤外線センサーが二色化されて囮識別能力が飛躍的に高まりました。この新たな迎撃ミサイルはこれまで6回実験が行われています。これで5回目の成功になります。
第1回目(2011/09/11) 失敗
第2回目(2012/05/09) 成功
第3回目(2012/06/26) 成功
第4回目(2013/05/15) 成功
第5回目(2013/09/18) 成功
第6回目(2013/10/03) 成功
最初の試験こそ失敗しましたが、3回目の成功の段階で量産化にGoサインが出され、計画は順調に進んでいます。