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メジャーを経て福岡の自主レーベルで活動するばってん少女隊。「自分たちで考える」アイドルの進む道

斉藤貴志芸能ライター/編集者
左から春乃きいな、柳美舞、上田理子、瀬田さくら、蒼井りるあ、希山愛

福岡を拠点に活動するアイドルグループ、ばってん少女隊。ももいろクローバーZや私立恵比寿中学から連なるスターダストプラネットの所属で、メジャーレーベルからCDリリースしていたが、昨年6月に自主レーベルを設立。コロナ禍も重なる中で発売したアルバムの収録曲『OiSa』が有線を中心に全国的なロングヒットとなっている。今年4月には中学生の新メンバー2人も加入。ニューシングル『わたし、恋始めたってよ!』のリリースを機に、現状と展望を聞いた。

中学生メンバーが「はふん」と言って(笑)

――りるあさんと美舞さんがばってん少女隊に加入して半年が過ぎました。2人の言動で印象に残っていることはありますか?

上田理子 ライブでは最初から、楽屋で緊張していてもステージに立ったら完璧で、教えることがないと思っていました。

瀬田さくら 写真を撮るときのポーズも上手で、いろいろな表情を出してきて、私たちよりアイドルらしい感じです。

春乃きいな りるあは“りるあ語”を使うんです。「はふん」とか「ぷんぷん」とか(笑)。ブログに書いてあって「何だこれは?」と思って。

蒼井りるあ 文章を書くのが苦手で、思ったままを書いていたら、そうなりました(笑)。

春乃 私たちも使いたくなって、みんなで「はふん」と言ってます(笑)。

――中学生っぽさも感じます?

希山愛 2人ともピョンピョンしてます(笑)。

春乃 「よいしょ」とか言わないよね。

――ていうか、きいなさんたちは言うんですか(笑)?

春乃 めっちゃ「よいしょ」と言っちゃうんですよ(笑)。

瀬田 お笑いの話になると、私たちの頃に流行ったものを知らなかったり、振付で「パラパラっぽく」と言われてもわからなくて。

柳美舞 知りませんでした。

瀬田 だからYouTubeで検索して、「これがパラパラだよ」って見せました(笑)。

上田 でも、意外と2人とも流行りには疎くて(笑)。

春乃 若い子の最先端を聞こうと思っていたのに……。

蒼井 全然わかりません(笑)。

上田理子(うえだ・りこ) 2000年11月26日生まれ、福岡県出身
上田理子(うえだ・りこ) 2000年11月26日生まれ、福岡県出身

先輩たちはアイスを食べるのが早いです(笑)

――2人から見ると、先輩たちはお姉さんな感じがしますか?

蒼井 オーラを感じます。しゃべる言葉もアピールもカッコよくて、キラキラしていて。あと、アイスを食べるのが早いです(笑)。

春乃 アイスに限らず、食べるのは早くて。

上田 私たちも遅かったんですけど、ライブやイベントでは「とりあえず10分の間に口に入れよう」みたいなことが多くて、早くなりました。一度ガッチガチに凍ったアイスがあって、年上4人が食べ終わった頃、2人はまだ半分だった?

蒼井 ちょっとしか食べていませんでした。

瀬田 私たちは割って食べちゃうので(笑)。

上田 潰してね(笑)。

――美舞さんからの印象は?

 服がオシャレで、ステージではかわいいアイドルですけど、普段は大人っぽくてギャップがあります。でも、さくらちゃんはポーチがパンダで、かわいいです(笑)。

瀬田 パンダが好きで、持ち歩いています(笑)。

――大学生のきいなさんから勉強を教わったりもするんですか?

蒼井 前に教えてもらいましたけど、きいなちゃんは頭が良すぎて、返ってきた解答が私にはちょっと難しかったです(笑)。

春乃 ややこしい解き方を教えてしまって、あとからミスったと思って、違う解き方を送り直しました。ごめんね。

蒼井 それで「あっ、これか」とわかったんです。

春乃きいな(はるの・きいな) 2001年7月18日生まれ、長崎県出身
春乃きいな(はるの・きいな) 2001年7月18日生まれ、長崎県出身

企画を立てて意見も出すようになりました

――ばってん少女隊は2019年にメジャーレーベルとの契約が終了して、地元・福岡でプライベートレーベルのBATTEN Recordsを立ち上げました。当時は停滞感がありました?

上田 停滞はなかった気がします。私たちの気持ち的にも切り替え時期という感じで、「次は何ができるだろう」というほうが大きかったと思います。

瀬田 それまでは大人の方たちが企画して準備してくださったことを、私たちはやるだけでした。今では自分たちで企画を立てたり、意見を取り入れてもらってます。

希山 できんやったこともできるようになって、すごく楽しいです。

春乃 より自分たちで考えて関わって、前に進むきっかけになりました。

――具体的には、どんなことが実現したんですか?

瀬田 自分たちのYouTubeチャンネルを作って、ミュージックビデオをまるまる流したり、いろいろな企画の動画を配信しています。

――さくらさんが博多織りに挑戦したりしていますね。

上田 ライブ映像も出しています。

春乃 前はフェスとかでばっしょーのことが気になっても、観るものがないというか、ライブ映像はブルーレイを買うしかなくて。YouTubeで気軽に観られるようになってから、「ライブにまた来た」という声を聞きます。

上田 楽曲も「今度はこれで」と届いたものを練習していたのが、作る前に「これはどう?」とかたくさん聞いてくださるようになって。私たちもやりたいことを話して、形になっていくのが嬉しいです。

ライブはコロナ禍で新しい楽しみ方を見つけて

――同時に去年からコロナ禍もあって、ライブや遠征は減りましたよね?

上田 すごく減りました。

春乃 毎週末どこかでライブをしていたのがなくなって、できたとしても無観客だったり。

上田 せっかくライブ映像を観てもらえるようになったのに、生の機会が少なくなりました。フェスがなかったし、何とか頑張って単独ライブをやっても、お客さんは50%までしか来てもらえなくて。

希山 今まではステージで声援を聞いていたのがなくなって、最初は寂しかったです。

上田 しばらくは溝があったというか。私たちもどう盛り上げていいかわからないし……。

春乃 お客さんも「どう楽しむのが正解なんだろう?」みたいな。

上田 お互い探り探りな感じでした。

――今は秋のツアーでも、そういう中で盛り上がるように?

春乃 新しい曲は踊りやすい振りを付けてもらったりしています。初めての方も一緒に踊れるように。そういう新しい楽しみ方もできているかなと思います。

九州により根付くようになりました

――一方で、活動がより地元に根差すようにもなったのでは?

瀬田 確かに前は全国ツアーをやったり、10何ヵ所とイベントで回ったりして、週末は必ず飛行機か新幹線で出掛けていました。今は福岡でイベントをすることが増えて、宗像市の観光大使も務めさせてもらっています。

上田 前から福岡や九州を拠点にして、博多弁の歌詞を歌ったりしてましたけど、今と比べたら全然根付いてなかったように思います。最近では宗像市でも自分たちでイベントを開いて、たくさんの方に協力していただけるようになって良かったです。

 小さい頃から福岡に住んでいるので、地元愛はあります。福岡の人は温かいし、とんこつラーメンとか食べ物もおいしいし(笑)、いろいろなところに遊びに行けるので、すごく好きです。

蒼井 お仕事で県外に行くことが増えて、見慣れた福岡に帰ってくるとホッとします。

上田 去年リリースした『OiSa』も福岡のお祭りの山笠から来ている曲で、振りにも山笠の踊りが入っていて。そういう形で、福岡のことをアピールしていけたらいいなと思います。

瀬田さくら(せた・さくら) 2002年2月2日生まれ、福岡県出身
瀬田さくら(せた・さくら) 2002年2月2日生まれ、福岡県出身

『OiSa』が街中で流れてくるのが不思議でした

――新曲でテクノサウンドの『わたし、恋始めたってよ!』にも、皆さんの希望が反映されたんですか?

上田 私たちから具体的にリクエストしたわけではないですけど、『OiSa』と同じ渡邊忍さんが作ってくださって。『OiSa』は想像つかなかったほど街中で流れて、YouTubeでも300万回再生されて、自分たちが追い付けないくらいだったんです。でも、私たちにないような曲だったから、ワンマンライブのセトリでどこに入れるか難しくて。『わた恋』でまた同じ系統の曲をもらって、次の段階に行けるんじゃないかと。

――『OiSa』は有線で長くランクインしていたりで、反響は感じていたんですか?

春乃 私は長崎出身で親が「聞いたよ」と言っていたし、北海道から沖縄まで全国で流れているみたいで、嬉しさと同時に不思議な気持ちがあります。

上田 先輩のエビ中(私立恵比寿中学)の中山莉子ちゃんも「お店でめっちゃ聴く」と言ってました。

 私も天神を歩いていたら、お店から流れてました。

瀬田 私は1人カラオケによく行くんですけど、1時間に1回のペースで『OiSa』が流れてきて。自分たちの声を何人くらいの人が聞いてくれているんだろうと、ソワソワしちゃいました(笑)。

――デジタルチューンにも馴染んで?

春乃 最初はワケわからなかったです(笑)。

希山 歌詞を見ても「今どこのOiSa?」って感じで(笑)、歌い方もヒュイっと上がったり、すごく難しくて。

瀬田 まず「これは曲なの?」というところから入りました(笑)。練習していても「これで合ってるのかな?」と思ってましたけど、レコーディングでは忍さんが直接、どんな雰囲気で歌うか教えてくださいました。

切ない恋を無機質な曲でどう表現するか

――『わた恋』では最初から、歌い方のイメージはできていました?

上田 今回は切ない恋愛ソングで、歌ったことがなかったから、どっちに寄せたらいいのか悩みました。無機質っぽく歌うのが正解なのか、感情が溢れるほうがいいのか。最初は好きに歌ってみて、忍さんに「もうちょっとこっちで」と言われて、いろいろ試しながら完成しました。みんな声に若干の切なさを乗せていて、歌詞と合った感じです。

瀬田 恋愛ソングでも、今までは中学生や高校生のイメージだったのが、今回はちょっと大人な感じがしました。「好き」と言えないんじゃなくて、あえて言わない。でも、想っている。それを表現するのが難しかったです。

蒼井 デモ音源を聴いたときは衝撃で「オーッ!!」と思ったんです。普通の声の出し方だと違うのかなって。

上田 仮歌がほぼ機械音みたいな感じだったんだよね。

蒼井 最初はそういう感じで歌ったんですけど、ちょっとかわいさを入れたり、自分なりに「これかも」というものができました。忍さんは「きゃわいいね」と誉めてくださいました(笑)。

 まっすぐな恋の歌と違って、切なさも出したほうがいいのかなとか、レコーディングするまで迷っていて。でも、デモ音源のまま歌うのは違うと思って、自分の声を当てはめるように頑張りました。

――確かに、無機質な中で切なさを出すのは難しそうですね。

春乃 私は無機質寄りで歌っていて、暗くなりがちだったので「もうちょっと明るく」と言われました。あと、私のパートはリズムを刻むところで、言葉を立てて歌うことも意識しました。

希山 私も「明るさを10%ずつ上げていこう」と言われました。アタックを歌い出しからしっかり当てることも教わりました。

上田 今回、私はレコーディングしたのが一番目で、マイクもいろいろ試して、合うものを探しました。エンジンがかかるのが遅くて、最後のほうに元気が出てきたから(笑)、いったん録ったサビの部分を、終わる頃に「もう一回、明るいバージョンで」と言われました。

希山愛(きやま・あい) 2000年1月10日生まれ、福岡県出身
希山愛(きやま・あい) 2000年1月10日生まれ、福岡県出身

言いたくても言わないでおくタイプです

――渡邊忍さんは、ばっしょーメンバーに「大切な想いはそっと心の中にしまって」という雰囲気を感じて、この曲を書いたとコメントしています。実際、皆さんはそういうタイプですか?

上田 ライブの最後のMCでも、想いを全部話せるメンバーは少ないです。言葉にするのが難しくて、感情が溢れ出すこともあまりなくて。抑えているわけでなく、自然とそんな感じなので、忍さんにそう見えていたのは驚きでした。

瀬田 普段も人にいろいろ言ったりはしません。何か言いたいと思っても、「言わないでおこう」となることしかありません(笑)。

――今回の歌詞で、共感したり染みたところもありますか?

上田 愛が歌っている<でも、やっぱ、言わなくていいや>は、今さくらが話したようなことですけど、好きという感情が強いと余計に切ないと思います。

瀬田 そこはいいよね。

上田 あそこに全部詰まっている感がある。

瀬田 あと、<ねえ、もっと振り向いて ワタシだけいつも切なくてずるい>も、相手を想っているからこそ自分が切なくなっていて。考えたくなくても、どうしても思い出してしまう感じ?

上田 「好き」と言わないのも苦しいけど、言ったらたぶん、もっと苦しくなって崩れてしまう。だから、言わない。そんなことを考えたら、キュンキュンします(笑)。

学校では恋バナに入れてもらえません(笑)

――先ほど「大人っぽい」という話もありましたが、りるあさんや美舞さんは中学で、こういう恋バナはしませんか?

蒼井 私は入れてもらえないんですよ(笑)。恋をしたことがないので。周りでは、好きな人がいる同士でキュンキュン語り合ってますけど、いないとそういう話はしてもらえません。

上田 ああいうのって、交換条件だからね(笑)。

春乃 「好きな人を教えてくれたら、私も教えてあげる」みたいな。

 私は話はよく聞きます。全然アドバイスはできませんけど、「そうだよね。わかるよ」とか言って(笑)。

上田 無駄に恋愛相談をしてもらえるタイプもいるよね。私もそうだったけど(笑)。自分は話さないのに、「確かにね」みたいに乗ってあげて、情報をめっちゃ仕入れる(笑)。

 私もそうです。相談されて「いいと思うよ。頑張れ!」みたいな(笑)。

蒼井りるあ(あおい・りるあ) 2006年12月10日生まれ、福岡県出身
蒼井りるあ(あおい・りるあ) 2006年12月10日生まれ、福岡県出身

恋する女の子の頭の中を表す演技をしました

――長崎の壱岐で撮ったMVは幻想的な感じで印象的です。

上田 すごく難しかったです。『OiSa』のときよりも演技寄りで、リップシンクも撮りましたけど、感情を表現するところが多くて。

春乃 歌って踊るというよりショートムービー的で、恋している女の子の頭の中を表すようなストーリーになっています。

上田 全員で集まったのは、最後の振りを撮ったところだけ。それ以外は全部1人だったので、みんながどんなふうに撮っているのか、全然わかりませんでした。

春乃 完成して観て、「こんなところで撮っていたんだ。こんな表情をしていたんだ」という。

――美舞さんは初MVにして、冒頭とラストに1人でフィーチャーされていました。

春乃 主人公だからね。

 MVは憧れでした。特に、いろいろなアイドルさんのメイキングを観るのが好きだったので、裏で回っているメイキングビデオに自分も出られて嬉しかったです。

――メイキングに出たいとは本末転倒な気もしますが(笑)、島でのシーンでは涙も流していました。

 六つの感情をメンバーそれぞれが表現して、私は悲しみの演技だったので、涙を流したり、こらえたりしました。自然に涙が出たところもあったと思います。

瀬田 最初と最後の時計台の前にいる美舞ちゃんと、感情を表現している美舞ちゃんが全然別人な感じで、すごかったです。名演技でした。

 最初と最後は現代の女の子を表して、悲しみのシーンは女の子の頭の中なので、演じ分けられたらと思いました。周りにスタッフさんが多くて緊張しましたけど、楽しかったです。

無機質なステップがスンとできるように

――りるあさんもMV撮影は初めてでしたね。

蒼井 はい。朝一番で愛ちゃんと一緒で、愛ちゃんが撮っているのを観ているときも、ずっとソワソワしてました。でも、愛ちゃんと目が合ったら、ニコッとしてくれて。私は喜びの演技をすることになっていて、ちょうどよく喜べました(笑)。

希山 私も緊張したとき、メンバーと目が合うと安心するので。りるあちゃんは距離が離れていてもわかるくらい、ソワソワしてました(笑)

――腕を時計のように回したりする振りの難易度は、どんなものでした?

希山 難しかったです。最初にダンサーさんが踊っている映像をもらったときは、すごくカッコ良くて、私たちが踊れるのか不安になりました。

春乃 最初と最後の無機質なステップが、頭の中で整理するのに時間がかかりました。めっちゃ脚を見て真剣にやらないとできないくらいでしたけど、今はスンとして踊れるようになりました。

上田 振付のair:manさんが直接細かいポイントを教えてくださって、それを踏まえながら、みんなで練習しました。

柳美舞(やなぎ・みゆ) 2007年5月10日生まれ、福岡県出身
柳美舞(やなぎ・みゆ) 2007年5月10日生まれ、福岡県出身

全然違う2パターンのライブができたら

――今後、この6人のばってん少女隊で目指すものはありますか?

上田 2人が入ってきてくれたことで新しい風も吹くし、『OiSa』もあるし、皆さんがより知ってくれる存在になれると思います。

春乃 新しいばってん少女隊の見せ方としては、『OiSa』や『わた恋』のような形も出していけたらいいのかな。

――ばってん少女隊といえば、スカコアの曲で頭を振って踊るイメージがありました。

春乃 今まで私たちがやってきた曲もすごく楽しくて、ファンの皆さんとひとつになれる感じも好きなので、もちろん引き続きやります。

上田 極端な話、全然違う形のライブができてもいいのかな。今はまだ『OiSa』や『わた恋』のような曲は少ないけど、そっちだけで1本ライブができて、楽しく盛り上がる曲のライブもできたらいいなと思います。

蒼井 私が観ていたばっしょーは、『おっしょい!』でヘドバンをしていたのが第一印象でした。『OiSa』はまた違うイメージで、カッコいい曲もシュッとやるんだと思いましたけど、私はまだ、お客さんが声を出すライブを体験してなくて。

春乃 私たちも体験してほしすぎて、昔のフォルダから声援が入っているライブの動画を探して、「ちょっとだけど聞こえる?」って見せました。声援の盛り上がりやエネルギーを、ぜひ2人に感じてほしいです。

上田 こっちが圧倒されるからね。『OiSa』が声援アリになったらどうなるんだろう? 今は今で確立されていますけど。

瀬田 去年出したアルバム『ふぁん』の盛り上がる曲や、今年出した『ばりかたプライド』や『FREEな波に乗って』も、コールが入るとどうなるのか、すごく楽しみ。

6人で大きなステージに立つ姿が見えました

――年末のワンマンライブでは、まだ声援は出せないかもしれませんが、もう構想はあるんですか?

上田 新体制になってから、小道具を使うとか、いろいろな企画を曲に織り交ぜています。秋の温故知新ツアーでたくさんの見せ方をしたので、次はどうしようか考えています。

春乃 温故知新ツアーはファンの方から良い評判をたくさんいただいたので、それを踏まえて、今年をいい形で締めくくるライブができたらと思います。

上田 りるあちゃんと美舞ちゃんが入ってくれて初の年末で、この1年の変化はすごく大きくて。ライブができないところから、フェスもたくさん出させていただけるようになったり。

瀬田 もともとのメンバーでやっていた曲は、年齢が上がってきた中で、お姉さんっぽい曲に替えていくのかなと思っていました。でも、2人が入って昔の曲をやったら、ピッタリだったんです。

上田 年上メンバーだけだったら、厳しい曲もあったかもしれません。

春乃 私たちが中学生の頃に歌っていた曲も改めて活かせて、いい見せ方ができたと思います。

――来年からその先に向けても、ばってん少女隊の明るい未来は見えていますか?

希山 ツアーをやっていたとき、「私たちはまだまだ行ける」というのが見えました。この6人で大きなステージに立っているところが、一瞬想像できたんです。

上田 Zeppでこんなライブができるんだ、というのは自分たちもお客さんもきっと思えたかなと。もっと大きいステージなら、もっといろいろなことができるはず。ここで満足していないで、どんどん進んでいきたいです。

*写真はBATTEN Records提供

ばってん少女隊

スターダストプロモーション福岡営業所のレッスン生から2015年6月に結成。九州を拠点に活動し、同年9月にインディーズ1stシングル『ばってん少女。』を発売。2016年4月に『おっしょい!』でメジャーデビュー。2020年6月にプライベートレーベル「BATTEN Records」を設立。同年10月にアルバム『ふぁん』を発売。最新シングル『わたし、恋始めたってよ!』が発売中。ラジオ『ばってん少女隊のFMばってん放送局』(FM福岡)に出演中。

公式HP

『わたし、恋始めたってよ!』

発売中(エムカード)

通常盤 1500円(税込) スペシャルコンテンツ収録

動画盤 2000円(税込) 6周年ライブオフショット映像収録

デジタル配信

年末ワンマンライブ

12月4日 Zepp Fukuoka

12月18日 品川ステラボール

芸能ライター/編集者

埼玉県朝霞市出身。オリコンで雑誌『weekly oricon』、『月刊De-view』編集部などを経てフリーライター&編集者に。女優、アイドル、声優のインタビューや評論をエンタメサイトや雑誌で執筆中。監修本に『アイドル冬の時代 今こそ振り返るその光と影』『女性声優アーティストディスクガイド』(シンコーミュージック刊)など。取材・執筆の『井上喜久子17才です「おいおい!」』、『勝平大百科 50キャラで見る僕の声優史』、『90歳現役声優 元気をつくる「声」の話』(イマジカインフォス刊)が発売中。

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