化粧は好きか嫌いか、女性の本音を探る
中堅層の女性と化粧の微妙な関係
男性の立場からすれば、色々な意味で神秘深く、多様な感想を抱かれるのが女性の化粧。時間がかかりすぎる、化粧一つでどうしてあれほどまでに美しく彩ることができるのか、女性が美しくなる様子を見るのは男性の立場でも嬉しいなどなど。では女性自身は自らの化粧を「好き」と感じているのだろうか、それとも「できればしたくない」と嫌悪感を覚えているのだろうか。
次以降のグラフはライフメディアのリサーチバンクが2013年10月に発表した、女性に向けた化粧に関する調査結果を基にしたもの。それによると化粧を週一以上でする人のうち4割近くが「化粧は好き」と答えている一方、化粧を嫌う女性も2割近く見受けられる。
全体では好き派が多勢を占めるものの、特別な感想を抱いていない女性も多分に及んでいる。無論これには週一以上で化粧をしない人は除かれており、それらの人は「中立」か「嫌い」が多分を占めているはずなので(化粧が好きなら週一以上で化粧をするに違いないからだ)、化粧好き派対嫌い派は4対2ぐらいと見て良いだろう。
低い若年層ほど、化粧そのものへの好感度は高い。そして中堅層・高齢層になるに連れて好感度が下がっており、35歳~44歳の中堅層では「嫌い派」が一番多くなる。実はこの世代では、化粧をする頻度も一番多い世代であることが判明している。
この世代はお肌の疲れが目立ち始める年頃なのに加え、PTAやパート・アルバイトなどで他人と顔を合わせる機会が多くなり、化粧を頻繁にしなければならなくなるのだろう。そして同時に化粧行為そのものへは疎ましさを覚えている。この世代における化粧は「高頻度でする必要があるものの、好きではない」という、複雑な心境のものであることが分かる。
面倒、でもせざるを得ないその理由
その疎ましさの一因が「面倒くささ」。次のグラフは「化粧は面倒か」という問いへの反応を示したものだが、やはり35歳~44歳層が一番「面倒くさい」との意見が多い。
好きなことでも面倒さを覚える場合はあるものの、ほとんどの女性は化粧への(否定的な)面倒さを実感している。特に頻度が高く化粧への疎ましさを覚える人が一番多い35歳~44歳ではその傾向が顕著で、46.6%が「化粧は面倒だ」と良く思うと回答している。
面倒であまり好きでは無いにも関わらず、なぜ高頻度で化粧をする必要があるのか。化粧をする人にその理由を聞くと、上位には「身だしなみ」「紫外線防御」「ノーメイクは恥ずかしい」「きちんとした印象に見せるため」が並び、見栄というよりは服装と同じ感覚で最低限の礼儀作法として認識している、あるいは劣化(を他人に見られることへの)対策が主理由であり、趣味趣向による要因が主なものではないことが分かる。
ある意味義務的な、仕方なさ、面倒くささを覚えながらも、多くの女性は高い頻度で化粧をしている。これらの結果を見るに、男性陣としては、もう少しだけ、女性の化粧に理解を示しても良いのかもしれない。
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