ウクライナ軍「ドローン・レスキュー」小型民生品ドローンで最前線の兵士に2日分の水とバッテリー投下
2023年7月にウクライナのメディアUnited24は戦場の最前線にいる兵士に、小型民生品ドローンで2日分の水とバッテリーを運んでいき、上空から投下して届けるシーンを公開していた。そして「ドローン・レスキュー隊」と紹介していた。
2022年2月にロシア軍がウクライナに侵攻。ロシア軍によるウクライナへの攻撃やウクライナ軍によるロシア軍侵攻阻止のために、攻撃用の軍事ドローンが多く活用されている。ウクライナ軍では小型の民生品ドローンやウクライナ軍が開発した攻撃ドローン「R18」などから爆弾を投下して地上のロシア軍の戦車やロシア兵の隠れている塹壕などを攻撃して破壊している。ドローンはウクライナ軍にとってもロシア軍にとっても「上空からの目」として戦場では欠かせない兵器になっている。ドローンで撮影した攻撃シーンや爆発シーンの動画もよく公開している。
ウクライナ兵は爆弾投下だけでなくこのように最前線にいる兵士への物資や日常品、医薬品、衣料などもドローンで上空から届けている。上空から物資や日常品を投下するので割れやすいものは運べない。だが頑丈で壊れにくいものは爆弾投下用の小型民生品ドローンで運んでいき投下している。爆弾を投下するのと同じ小型民生品ドローンに必要な物資を搭載して、上空から地上の兵士を確認すると物資を上空から投下している。
2023年3月には最前線にいる兵士にスナック菓子をドローンで投下してデリバリーしている動画が公開されていた。ウクライナ軍は敵軍を発見すると留め金がカチっと外れて爆弾を投下できるように小型ドローンを改造した。スナックを運んで投下するのも爆弾を投下するのも全く同じ構造で、味方のウクライナ兵を発見すると留め金が外れてスナック菓子が投下され、下にいるウクライナ兵が受け取っている。いつもはロシア軍に爆弾を投下して攻撃している小型民生品ドローンは、このように物資輸送にも役立っている。他にも最前線にいる犬のためにソーセージを投下して、地上にいる人間が落下してきたソーセージを受け取って犬にあげていた。
▼最前線の兵士に2日分の水とバッテリーをドローンから投下(2023年7月)
▼最前線にいるウクライナ兵にドローンで「スナック・デリバリー」(2023年3月)
▼小型民生品ドローンに爆弾ではなくてソーセージを搭載して地上の犬に提供するウクライナ兵(2023年3月)