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ノーベル委員長、劉氏の葬儀立ち合いを望むが中国大使館がビザ申請却下「死者を訪問することはできない」

鐙麻樹北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会理事
中国訪問を拒否されたノーベル委員長 Photo: Asaki Abumi

ノルウェー・ノーベル委員会のベーリット・レイス・アンネシェン委員長は、中国への入国を事実上拒否された。

ノルウェー国営放送局NRKの14日の報道によると、劉暁波氏の死を悼むために中国の訪問を委員長は希望。訪問のためにビザを申請したところ、首都オスロにある中国大使館に申請が却下された。理由は「死者を訪問する」という理由が妥当ではないため。

委員長はビザ申請書の記入項目をすでに全て埋めて、申請書を手にもち中国大使館を訪問。NRKの記者も同伴していた。大使館側は劉氏の妻や家族から委員長が招待されている必要があると説明したという。

委員長は中国大使館の対応に落胆する姿勢を隠さず、「ポジティヴなゲストとして、劉氏に最後の敬意を表するためにも、中国の権力者がこのチャンスを逃さないことを祈っていた」とNRKにコメント。監視されている劉氏の妻と連絡をとることは不可能だと話した。

Photo&Text: Asaki Abumi

北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会理事

あぶみあさき。オスロ在16年目。ノルウェー・フィンランド・デンマーク・スウェーデン・アイスランド情報発信。写真家。上智大学フランス語学科卒、オスロ大学大学院メディア学修士課程修了(副専攻:ジェンダー平等学)。2022年 同大学院サマースクール「北欧のジェンダー平等」修了。多言語学習者/ポリグロット(8か国語)。ノルウェー政府の産業推進機関イノベーション・ノルウェーより活動実績表彰。北欧のAI倫理とガバナンス動向。著書『北欧の幸せな社会のつくり方: 10代からの政治と選挙』『ハイヒールを履かない女たち: 北欧・ジェンダー平等先進国の現場から』SNS、note @asakikiki

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