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ロマック(元DeNA)とハ・ジェフン(元ヤクルト)、韓国オールスターでファン投票初選出

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
ジェイミー・ロマックとハ・ジェフン(写真:SKワイバーンズ)

韓国野球委員会(KBO)は8日、今月20日にチャンウォンNCパークで行われる、「2019新韓銀行MY CAR KBOオールスター戦」のファン投票結果を発表した。

NPBでのプレー経験がある選手では、2016年に外野手としてヤクルトに在籍したハ・ジェフン(日本での登録名はジェフン)が投手の抑え部門で選出。そして韓国3年目のジェイミー・ロマック(元DeNA)が一塁手部門で選ばれている。共にオールスター初出場となる。

ハ・ジェフンとロマックが所属するのは昨年の覇者で、現在首位を走るSKワイバーンズ。1リーグ制のKBOリーグは10球団をドリームオールスター(SK、トゥサン、サムスン、ロッテ、KT)とナヌムオールスター(ハンファ、キウム、KIA、LG、NC)の2つに分け、今回のファン投票でSKはドリームオールスターの12部門中、6選手が選ばれた。

KBOリーグ1年目のハ・ジェフンはシーズン途中からクローザーに転向。150キロに迫る速球を武器に、ここまで41試合に登板し5勝2敗。リーグトップタイの21セーブ、防御率1.36を記録している。

(関連記事:ヤクルトで外野手だったハ・ジェフン 投手として24試合連続無失点で13セーブ目

昨季、リーグトップと1本差の43本塁打を記録したロマックは、今季もリーグで最も多い20本のホームランを放ち、同僚のチェ・ジョンと並んでいる。

◇ ◇ ◇

ファン投票の対象となるのは12部門。投手は先発、中継ぎ、抑えの3部門に分かれ、野手には指名打者部門がある。6月10日から26日間、インターネットやKBOの公式アプリから投票が行われた。

また選手間投票(343票)も行われ、ファン投票(1,215,445票)を70%、選手間投票を30%として合算し、各部門で占有率が最も高い選手が「ベスト12」に選ばれている。

ファン投票で最も多く得票を集めたのはナヌムオールスターの外野手部門で選ばれたキム・ヒョンス(LG)の574,394票。部門ごとの占有率ではロマックが最も高い数値を残している。

ファン投票選出選手

◆ドリームオールスター

(SK、トゥサン、サムスン、ロッテ、KT)

投手(先発):キム グァンヒョン(SK)

投手(中継ぎ):キム テフン(SK)

投手(抑え):ハ ジェフン(SK)

捕手:カン ミンホ(サムスン)

一塁手:ジェイミー・ロマック(SK)

二塁手:キム サンス(サムスン)

三塁手:チェ ジョン(SK)

遊撃手:キム ジェホ(トゥサン)

外野手:コ ジョンウク(SK)

 ク ジャウク(サムスン)

 カン ベクホ(KT)

指名打者:ホセ・フェルナンデス(トゥサン)

◆ナヌムオールスター(ハンファ、キウム、KIA、LG、NC)

投手(先発):タイラー・ウィルソン(LG)

投手(中継ぎ):チョン ウヨン(LG)

投手(抑え):コ ウソク(LG)

捕手:ヤン ウィジ(NC)

一塁手:パク ピョンホ(キウム)

二塁手:パク ミンウ(NC)

三塁手:キム ミンソン(LG)

遊撃手:キム ハソン(キウム)

外野手:イ ジョンフ(キウム)

 キム ヒョンス(LG)

 イ チョンウン(LG)

指名打者:イ ヒョンジョン(LG)

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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