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【ホークス育成新人名鑑・Q&A】5位岡植純平、投手歴「わずか1年半」でドラフト指名の超素材型

田尻耕太郎スポーツライター
入団発表でマイクを片手に意気込みを話す岡植投手(筆者撮影)

 岡植純平投手。背番号162。姫路市立広畑第二小学校(キッズ広二)~同市立広畑中学校(軟式野球)~県立飾磨工業高校。兵庫県出身。右投右打。178cm、70kg。

 投手経験は浅いもののキレのあるスライダーが魅力。身体能力が高いため、ストレートの威力が増してくれば鍛え甲斐のある投手。

 小学生時に市内陸上大会のソフトボール投げで4位。性格は負けず嫌い。好きな食べ物はオニオンフライ、嫌いな食べ物はゴーヤ。好きな言葉は塵も積もれば山となる。

【一問一答】

――ストロングポイントは?

「僕は変化球が得意で、スライダーとかも得意なんで、変化球でカウントを取って真っすぐを相手バッターのインコースに投げ込んでいきたいなと思います」

――強気な投球。

「そうです。ピンチの時とかはびびらず、内を攻めていくように高校時代はやってきました」

――それが強み。

「メンタル的に。大会では内心緊張してるんですけど表に出さずに。実際はバッター1人1人にちょっとびびってる感じあるんですけど、びびってるけど球は全然そんなことないんで。ずっと押せ押せで行きました」

――プロでもそういう投手は目に入る。

「山本由伸投手とか山岡泰輔投手とか。山岡投手だったら変化球が大きく曲がったりストレートはコントロール良く。山本投手だったらバッターの内外を投げ込んでいるんで、そういうところをマネしていました」

――本格的に投手を始めたのは?

「高1の秋から始めて、高2の春から本格的にピッチャーしてました。いや、本格的にというより内野手も挟みながらやってたんですけど、ちゃんとしてというのはそれぐらいですね」

――その割には球種も多い。

「キャッチボールの時から遊び感覚で練習して、キャッチャーに座って受けてもらって使えそうだったら使ってるという感じです」

――もともと手先が器用?

「いや、僕は家庭科とか苦手なほうなんで、全然たぶん得意とかじゃないと思うんですよ」

――だけど球種の覚えはいい。

「最近はユーチューブとかでもいろんな選手の握り方とか上がってるじゃないですか。それを試して自分で握り方を変えたらどうかなという感じでやってました」

――例えば誰の動画を?

「前田(健太)選手。マエケンさんのスライダーの動画とかですね」

投手転向のきっかけ

――もともと投手をしたかったのか?

「僕、高校入学時はショートでやっていこうと思ってたんで。全然ピッチャーしようとは思ってなかったんです」

――チーム事情で投手に?

「監督に勧められて、それでという感じです」

――投手の楽しさは?

「三振。見逃し三振とか。右バッターのインズバとか投げた時はめちゃくちゃ気持ちいいです」

――プロで指名を受けて。

「ユーチューブとかでも取り上げてもらって。僕自身はそんなに実力とかもないと思っていて、全く選ばれる自信とかもなかったんですけど、実力を認めてもらえているんだなと自信はつきました」

――伸びしろがいっぱい。将来像は?

「まだ体が細くて周りの選手に比べて小さいほうなんで、体作りをしていったらどう変わるかは自分の中で楽しみにしてます」

足のサイズ30cm

――足が大きい。

「足のサイズは30cmあって(笑)」

――靴が他の選手と違う。

「特注じゃないと見つからなくて」

――お父さん、お母さんは大きい?

「お母さんのほうが身長は高いと思います」

――まだ伸びてる?

「ちょっとずつ伸びて、体重も食べてるんでちょっとずつ増えていってます」

――1年目に体を大きくする目標は?

「身長が180cm以上あるので、『身長―100』の体重ぐらいは欲しいなと。80ぐらいは。

――今は?

「今は70kgぐらいです」

――めちゃくちゃ食べないといけない。

「おかずがあれば食べられるんですけど、白ご飯だけとかだったら無理かもしれない。高校でも練習中におにぎりとか食べて空腹の時間を減らしてたんで。それでちょっとずつ体重が増えていった。その量を増やしていけば、たぶんこれからも体重は増えていくんじゃないかと思います」

――足が大きくて良かったこと?

「ないです。好きな靴とか買えないんで。スニーカーとかも靴のサイズ大きいと値段も上がったりするんで、そういう面やったら不便です」

――ベースカバーが届きやすかったりするのかなと。

「いや、全然なかったです(笑)」

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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