【三股町】”レトロモダン”な陶器を買いに。偶然出会った優しいパパの正体は芸大出身で窯元の2代目。
こんにちはベーグル犬885です。
先日、子育て支援センターという意外な場所で生楽陶苑 代表の園田空也 (Kuya Sonoda)さんという作家さんに偶然お会いしました。
筆者は山之口子育て支援センターの取材、園田さんはお子さんと遊びに来ていました。支援センターの方にご紹介を受けお話をしていると、びっくり!筆者が気になっていた窯元の方だったのです。
お子さんとの接し方をみて、優しく良い人と確信した筆者。「今度作品見に行っていいですか?」と聞いてみましたら、快くOKしてくださいました。こんな感じで取材に行かせてもらうことがあるのも小さな街都城ならではのあるあるかもしれません。
生楽陶苑
ということで早速訪問。場所は三股町の長田渓の近く静かな場所でした。
お邪魔します!
店舗の様子。
素敵な食器がたくさん並んでいます。先代やお母様の作品も素敵なものばかりです。
先代の作品。虹色の輝きを放っています!どうやって作っているのか不思議な作品。素晴らしい芸術品の数々。
2代目の空也さんの作品
スリップウエア=泥状に溶いた粘土で生地に文様を描く種類の陶器
空也さんはこのスリップウエアを中心に製作しています。
『うつわの時間』という都城のイベントで初めて見た時、素敵だなと思っていました。その時、窯元の名前は昔から知っているのに、全然違う作品になっているな?と疑問に思っていて、パンフレットだけもらっていました。
今回お話を聞いて、空也さんが10年ほど前に戻ってきてからこちらの作風に取り組んできたことを聞いて納得でした。
同じような模様でもひとつひとつ表情が違う作品に惹かれます。
食卓が楽しくなりそうな器。種類もたくさんあります!
コーヒーカップ買いたいなと…
小さめと大きめどちらにしようかな?♪
器の内側が白いものと茶色いものとどちらにしようかな?ウキウキが止まりません。
工房には窯から出たばかりの作品が…
奥にある工房も拝見させていただきました。川がそばに流れているので空気が少しひんやり、涼しいです。何種類かの窯があったり、古い作品から新しい作品まで多くの物が置かれてあります。
お話を聞いてびっくりのことばかり!都城の高校を卒業後東京藝術大学の音楽関係の学部に進み、その後デザインの会社へ就職
陶芸家のご両親の元で育ちましたが、大学を卒業し、地元に戻ってくるまでは全然別の仕事をしていたとのこと。
陶芸を始めたのは社会人になって、陶芸教室に通い始めてから…
高校では陸上部、大学は音楽を専攻。大学の後輩にはミュージシャンとして活躍されている方も、音楽の道に進んでいてもおかしくない方が…、そして卒業後はベンチャー企業へデザイナーとして。
本当に聞けば聞くほど魅力的なお話ばかりで楽しい時間になりました。なんてマルチなアーティストとしてのセンスもお持ちな方なのでしょうか。お話を聞いてからスリップウエアの模様を見ると、さらに魅力的に感じました。
園田空也(そのだくうや)さんのプロフィール
1985年 宮崎県三股町に生まれる
2007年 東京藝術大学卒業
2009年 化粧品会社にデザイナーとして勤務
2012年 作陶を開始
2014年 生楽陶苑に入社
2016年 中国・景徳鎮にて修行
スリップウェアの制作開始
2017年 宮崎・パリテキサスにて個展
2018年 飫肥・DENKENWEEKにて展示
2019年 鹿児島・ギャラリーセージにて個展
生楽陶苑の2代目代表となる
そして、現在は宮崎県陶芸協会の会長をされています。
壁には空也さんが6歳の時の作品がかかっています。
6さいといえば幼稚園で粘土で遊び色々な作品を作りますが、このように焼き物にして残っているなんて…陶芸家の子どもならでは。空也さんのお子さんの絵の作品も工房の壁に飾ってあったり、3さいの娘さんの粘土作品も隅に置いてありました。
新作の中から2種類購入させていただきました。
悩みましたが、このリズミカルな模様を家族が一目惚れしたため購入。原料には三股の土が使用されているので愛着が湧きそうです。
もう一つは空也さんオススメの、北欧食器風お花の模様のコーヒーカップとお皿をペアセットで。
こちらは香港の知り合いへのプレゼントとして。
今回自宅用はコーヒーカップ1つだけになりましたが、またゆっくり買いに来たいと思います。ありがとうございました。
お値段は2,000円〜4,000円が中心です。
素敵な場所でした。おすすめです!