「とりあえず」と最初に食べることが多いネタは?回転寿司ネタ選択事情をさぐる(2023年公開版)
最初も最後もサーモンがトップ
多彩なネタを楽しめる回転寿司だが、食事量とお財布の中身には限度があり、すべてを好きなだけ食べられるわけでは無い。どのようなネタが好んで食べられているのか。マルハニチロが2023年3月に発表した「回転寿司に関する消費者実態調査2023」(※)から、複数視点で確認する。
まずは回転寿司店に入って実際に食事をする際に、最初に何を食べるか、そして最後のしめとして何を食べるかを尋ねたもの。最初も最後も最上位についたのはサーモンだった。
居酒屋ならばお通し、あるいは「とりあえず●×」に該当する、最初のネタとしてはサーモンがもっとも多く2割強。次いでマグロ(赤身)が12.2%、ハマチ・ブリが7.9%、マグロ(中トロ)が6.4%と続く。寿司関連で通の人の話によると、カウンタータイプの寿司屋においては注文に関して「この順に頼むのが通だ」的なものがあるとのことだが、回転寿司店ではそこまでかしこまったことは考えず、好きなものを頼めばよい。とはいえ男性は1回の回転寿司で食べる寿司の量は平均11.9皿・女性は8.0皿と今調査で明らかにされており、前座的なネタばかりを選んでお腹を満たしたのでは、メインディッシュのネタを十分に堪能できなくなる。
一方しめとして食べるネタだが、最初に食べるネタと比べて回答が分散しているようで、上位層の値が低め。それでもトップはこちらもサーモンがついている。次いでエビ、マグロ(赤身)、ネギトロ、マグロ(中トロ)が続く。「そういや自分も最後にはこれを食べるよな」と同感を覚えるラインアップ。好きな定番もの、あるいはあっさりしたものが多い雰囲気ではある。
自制しているネタは
次に示すのは同じ回転寿司のネタで、好みで是非とも食べたいのだが、値段などの事情で我慢することが多いネタを尋ねた結果。
食べたいけれども我慢することが多いのはマグロ(大トロ)が圧倒的で、次いでウニ、マグロ(中トロ)、イクラ、ウナギと続く。やはり値段がネックのようだ。
グラフ化は略するが、前回年の2022年における「我慢することが多いネタ」はマグロ(大トロ)、マグロ(中トロ)、ウニ、アワビ、ウナギの順だった。順位も含め、あまり大きな変化が生じていないのは興味深いところではある。
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※回転寿司に関する消費者実態調査2023
2023年2月10日から2月14日にかけて、15~59歳の男女に対しインターネット経由で実施したもので、予備調査時点では11652人が調査対象母集団。本調査ではそのうち、月1回以上回転寿司店を利用している人3000人を対象としている。本調査の男女比はそれぞれ1対1。調査協力会社はネットエイジア。
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