名古屋市北区の名城公園の近くで気になるのぼり&看板を見かけました。
「店員不在」「無人の古着屋」？？
こちらは500円均一の「無人百貨店　名城店」
ユーズドの衣料品や、バッグなどを販売するリユースショップです。
話に聞いたことはありましたが、北区にもあったんですね。中に入ってみました。

接客なし。無人だから気楽！

店内に入ると、セール会場のようにラックにぎっしりと衣料品が掛けられています。
訪問時は9月末でしたが、七分袖や長袖の秋ものも入荷しているようでした。

古着と言っても、新品に近いようなものもあり、ちょっとフォーマルな雰囲気のものもあり、宝探しのような感覚です。掘り出し物があるかも、とワクワクしますね。
サイズ違いや色違いが揃っているわけではないので、ラックをかき分けて一つ一つじっくり吟味していきます。
一般的な百貨店でしたら、すぐさま店員さんからのお声がけがあるのでしょうが、ここは無人百貨店。
店内をぐるぐると歩き回っていても、だれも出てきませんでした。これが気楽でよいですね。
人目を気にすることなく、時間をかけて品定めできるのが嬉しいです。

500円均一！2品の値段で3品買える、驚きの価格設定　

会計もセルフなので、自分で点数を確認し、お支払いをします。
驚いたのが、価格設定。
店内商品は基本的にワンコイン、1点500円です。2点なら1000円。では3点なら1500円、だと思いますよね。3点でも1000円なんです。
2点でも3点でもお値段変わらずなので、ついつい買いすぎてしまいそうです。
（4点では1500円、5点では2000円、6点では2000円と、以降同じルールとなります）
以前は現金のみの利用だったようですが、現在はPAYPAYも使えるようになっていました。
格安かつ明朗会計、お財布にも優しくて安心です。

安さの理由は無人+就労支援

店舗の裏側に事務所がありましたので、お話を聞いてみました。

無人百貨店を運営しているのは、就労継続支援B型事業所　名城BASEさん。

名城BASEさんでは検品やシールはりなどの軽作業を企業から請け負っており、同時に古着販売も行っているとのこと。
古着販売の店舗運営の一部（店舗の掃除やアイロンがけ、ハンガー掛け、整理整頓など）は、就労支援施設である名城BASEの利用者さんが担っています。
利用者さんは雇用契約を結ばず、自分のペースで働くことができ、就労支援に繋がる場でもあるようです。
無人百貨店名城店では販売員がいない＝人件費がいらないというだけではなく、
就労に必要な知識や、技術を学ぶ場として、福祉と連携しているからこそ、低価格での販売を実現しているんですね。

今後の展望

無人百貨店の一角では、かわいらしいアクセサリーが展示されていました。
ショップ名はハンドメイドアクセサリー工房「Meijo Beads」

300円や500円とお手頃価格ですが、こちらはユーズドではなく、名城BASEスタッフの方のハンドメイドだそうです。
現在、ビーズアクセサリーの制作にも力を入れており、今後は名城BASE利用者さんとの共同製作にも発展していけたら…との思いを語ってくださいました。

ハンドメイドの一点ものであるということは、古着と同じく一期一会。
気に入ったアクセサリーに出会えたら、迷わず手に取ってみてはいかがでしょう。

また委託販売や、レンタルスペースとしての利用も検討されているそうなので、気になった方はお問合せを。