【2024年3月】マンダリン・オリエンタル・バンコク(Mandarin Oriental)宿泊レポ
世界の名だたるラグジュアリーホテルが集結する国際都市バンコク。
なかでも、「Mandarin Oriental Bangkok」(マンダリン・オリエンタル・バンコク)は、タイ最高峰の5つ星ホテルとして知られています 。
タイに住んで4年半。2024年3月、憧れのマンダリンに、ついに夫婦で泊まってきました!
想像をはるかに超えるホスピタリティは感動の連続。生涯記憶に残る、最高の思い出ができました。
現地から、最新の宿泊レポートをお届けします。
各国のVIPや文豪に愛されてきた老舗ホテル
「マンダリン・オリエンタル・バンコク」の開業は、1887年。バンコク初の西洋風ホテルとして設立されました。
130年におよぶ歴史を誇り、ジョセフ・コンラッドやサマセット・モームなどの文豪や、世界各国のVIPに愛されてきた老舗です。
日本では、三島由紀夫が『暁の寺』を書きあげた場所としても有名。小説・映画『サヨナライツカ』の舞台にもなりました。
都心の喧騒から離れた極上のアーバンリゾート
「マンダリン・オリエンタル・バンコク」は、バンコクの中心を流れるチャオプラヤ川のほとりにあります。周辺には王宮や三大寺院などの見所も多く、観光にも便利なエリア。
BTSサパーンタクシン駅からすぐの「サトーン船着き場」から、ホテル専用の無料シャトルボートが運航しています。ホテルまで、5分ほどのチャオプラヤ川クルーズを楽しむことができます。
生け花で彩られた荘厳で優美なロビー
重厚感のあるエントランスを抜け、建物に一歩足を踏み入れた瞬間、花のようなふわりとした香りに包まれました。
目の前には、天井高く大きな窓で囲まれた開放感あふれるロビー。華やかな生花で彩られ、気品溢れるラグジュアリーな空間が広がっています。
もうすでに胸がいっぱい。
最も古い棟「オーサーズ・ウィング」1階にあるオーサーズ・ラウンジは、アフタヌーンティーで有名。コロニアル調の館内は、まるで白亜の宮殿のよう。
上皇上皇后両陛下や、ダイアナ妃とチャールズ皇太子のお写真も飾られ、格式を感じます。
リバーサイドの宿泊棟「リバー・ウィング」の部屋
当ホテルには3つの宿泊棟があります。開業時に建てられた「オーサーズ・ウィング」、その次に古い「ガーデン・ウイング」、一番新しい「リバー・ウィング」です。
我々が宿泊したのは「リバー・ウィング」。大きな窓からは雄大なチャオプラヤ川を一望できます。
穏やかな白とブルーを基調とした内装は、川沿いというロケーションをイメージしているとのこと。
魚や船がモチーフになったインテリアが涼やかでかわいいです。
優美な調度品でまとめられた内装にうっとり……。思わず感嘆のため息が漏れる。
各階に常駐するバトラーの女性が、ウェルカムドリンクでもてなしてくださいました。
「なにか用事があれば、いつでもこちらのボタンを押して呼んでくださいね」
付き合って10周年、結婚して6周年を迎える私たち。テーブルの上には、ウェルカムフルーツ、お祝いのメッセージカード、お祝いのホールケーキ。
「ケーキは持ち帰りたいので、チェックアウトまで冷蔵庫に保管していただけますか?」と伺うと、「もちろん!」と笑顔で対応してくれました。
ミニバーには、可愛いカップとソーサー。TWCの紅茶などがコンプリメンタリーです。
マンダリンオリジナルのアメニティも充実。歯ブラシや櫛は木製で、プラスチックを一切使用しないところにサステナビリティを感じます。
長い歴史を誇りながら、常に最先端のサービスを提供し続けているマンダリン。だからこそ、いつの時代も人々に愛されてきたのでしょう。
個性豊かなレストランやバー、各施設も充実
ホテル内には、ミシュランガイドに掲載されたフレンチレストランや、京料理が評判の日本食レストラン、飲茶が人気の中華レストラン、バーやカフェなど、バラエティに富んだダイニングが12軒あります。
プールは、水深が深いメインプールと、子どもでも安心して楽しめるインフィニティプールの2つ。
オリエンタルスパやフィットネスセンターは、チャオプラヤー川を挟んだ宿泊棟の対岸にあり、シャトルボートで向かいます。
スパのメニューは、タイ伝統のマッサージから美容トリートメントまで種類豊富です。
あいにく筆者は妊娠中でスパが受けられず、部屋でお留守番。
夫によると、「極上の時間だった」とのこと。う、羨ましい……!涙
乾季限定オープン!川沿いのイタリアンレストラン「Ciao Terrazza」(チャオ・テラッサ)
夜は、乾季限定でオープンする川沿いのイタリアンレストラン「Ciao Terrazza」でディナー。涼しい風が吹き抜けて心地よい。
私はモクテルの「Ciao Phraya」、夫はスパークリングワインを注文し、乾杯しました。
グラスを傾けながら、チャオプラヤ川を行き交うボートを眺める。
突き出しのパンもサラダも、シーフードリゾットも焼き菓子も、なにもかもが絶品。
最後に、アニバーサリープレートが登場! しっとり濃厚なチョコレートケーキが最高に美味です。
お腹がパンパンで食べきれなかったので、残りはテイクアウトさせてもらいました。
ジャズの生演奏が楽しめる「The Bamboo Bar」(ザ・バンブーバー)
食後に、1953年の開業以来、各国の著名人やジャズ愛好家、タイの上流階級から愛され続けているという由緒あるジャズバー「The Bamboo Bar」(ザ・バンブーバー)へ。
イギリスのウィリアムリードビジネスメディアが主催する「Asia’s 50 Best Bars」に7年連続で輝き、2022年は46位にランクイン。
ムーディーな空間でジャズの生演奏に酔いしれ、ゆったりと非日常を味わいました。
部屋に戻ると、真っ赤な薔薇の花びらで溢れていました。
アニバーサリーのお祝いで、部屋をデコレーションしてくれたんだと思います。
次から次へと期待を超えるホスピタリティの連続に、感動が止まりません。
マンダリン、恐れ入ったよ……
「THE VERANDAH」(ザ・ヴェランダ)で朝食を
午前8時半、リバーサイドの「The Verandah」(ザ・ヴェランダ)にて朝食ブッフェ。席は店内席とテラス席に分かれています。
私たちはテラス席へ。快晴で涼しく、最高のロケーションです。
パンの種類がこんなにたくさん! どれもおいしそう。
洋食、タイ料理、和食、中華となんでもあります。
評判の「エッグベネディクト」をテーブルオーダーしました。
一品一品の完成度が高く、なにを食べても美味しくて感動。ここまで幸福度が高い朝、なかなか味わえないよ……
ちなみに、スパークリングワインが飲み放題だそうです。
最後はタイティーで締め。
チェックアウト前、バトラーさんに、昨日預けたケーキを袋に入れてもらいました。
「ウェルカムフルーツの果物って、なんていう名前ですか?」
「チコです。よく熟れたものは甘くておいしいですよ。そうだ、果物がいくつか余っているので、よかったら差し上げます」
最後の最後まで感動の対応でした。
後にも先にも、マンダリンを超えるホテルにはなかなか出会えない気がしています。
どれだけ言葉を尽くしても表現しきれないほど、最高のステイとなりました。
これまで泊まったホテルのなかで、文句なしのぶっちぎりナンバーワン!!
極上の空間と細やかなホスピタリティに心が満たされ、もうすでにまた泊まりたいです(笑)。
マンダリン・オリエンタル・バンコク、心からおすすめします( *´艸`)