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関東の雪は?立春寒波はいつまで?

三ヶ尻知子気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
4日12時~15時メッシュ予報(ウェザーマップ)

4日は立春ですが、春は名のみの…。今季最強の寒気が流れ込んいる最中で、日本海側は雪が強まり、太平洋側の関東でも雪の降る所がありそうです。

強い寒気が流れ込むときは、関東は、晴れることが多いのですが、今回は、違います。風のぶつかる「シアーライン」ができるため、関東で雲が発生するパターン。上空の寒気は、1500m付近で-9度以下となり、今季一番の低さですから、雪がとけずに地上付近まで到達する可能性が高そうです。

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東京都心の時系列予報をご覧ください↑。

4日の気温は、朝が一番高くて、昼にかけてどんどん下がります。時系列予報では雪マークが最初から付いていますが、おそらく、降り始めの昼頃は、都心では「雨」。でも、寒気がさらに入る夕方頃は「雪」に変わる見込みです。

今回は関東に大雪をもたらす「南岸低気圧型」ではなく、「シアーライン型」なので、広範囲の大雪になるパターンではありません。

ただ、今回は、寒気が最強レベルで、気温が低いので、数ミリの降水量でも積雪になるおそれがあります。また、局地的に雪雲が発達して、短時間に雪が積もる場合もあります。

雪の降る時間は、今のところ、夕方の数時間程度の予想ですが、夜まで長引く可能性もあり、こうなると最悪、都心も含めて、広範囲で積もるおそれもありそうです。

気象庁大雪に関する関東甲信地方気象情報より(5日18時までの予想降雪量 多いところ)

甲信地方と関東地方北部の山沿い   40センチ

関東地方北部の平野部        10センチ

箱根から多摩地方や秩父地方にかけて 10センチ

関東地方南部の平野部         5センチ

※予想降雪量は「降る量」で、「積もる量」ではありません。

【5日朝は路面凍結に注意】

5日朝の気温予想
5日朝の気温予想

5日朝は都心も含めて、氷点下になる予想。前日に降った雪や雨の影響で、路面が凍結するおそれがあるので、ご注意ください。階段や、橋の上、トンネルの出口などは特に要注意です。

【立春寒波はいつまで?】

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今季最強のシベリア寒気団から冬将軍が送り込まれるわけですが、2月中ごろにかけて、強弱を繰り返しながら寒波が続きそうです。そんな中、今週末は、南岸低気圧が到来する予想で、関東は週末も雪の可能性がありそうです。まだ雪か雨かの判断はできませんが、今回よりも降る量が多くなる可能性があるので、今後の予報資料に注目です。

春への歩みは、ゆっくりというより、むしろ一旦、後退気味になりそうですね。

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4日15時半追記

北関東で局地的に雪雲が発達し、宇都宮で積雪7センチ、熊谷で3センチ(15時現在)のまとまった雪になっています。

この雪雲が南関東にも南下してきそうなので、当初の予想より降雪量が多くなりそうです。最新のデータでは夜のはじめまで長引く予想になったので、都心でも積もる可能性がありそうです。帰宅時間の交通機関への影響や、明日の朝にかけての路面の凍結にご注意ください。(大雪に関する気象情報(予想降雪量)を、夕方の最新版に差し替え)

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

1996年に気象予報士の資格取得。大分県出身。日本テレビ、NHKを経て、現在は、TBSテレビ気象キャスター。南国から雪国まで住んだ経験を活かし、主婦目線、母目線で天気を解説。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など

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