Yahoo!ニュース

春まで続く!宮城県「松島ハーバーライト in 松島離宮」で輝き溢れるキラキラ体験

やた香歩里花火鑑賞士な旅ライター

「日本三景」の1つ、宮城県の松島に、2020年に誕生した「宮城県 松島離宮(まつしまりきゅう)」。飲食店や、お土産物・雑貨などのショップが入っているほか、奥には「離宮庭園」があり、松島の新しい観光スポットとなっています

この松島離宮で開催されているイルミネーション「2023 SENDAI 松島ハーバーライト in 松島離宮」を見てきました!

「16万球のLED電球によるライトアップ」とのことですが、実際にはそれ以上のキラキラ感が楽しめるスポットですよ!

「宮城県 松島離宮」ってこんなところ

「宮城県 松島離宮」は、松島海岸駅からなんと徒歩約1分という近さ。もちろん駐車場もあるので、車でのアクセスもOK。

建物内には、飲食店や多彩なショップが入っています。目当ての庭園は有料エリアで、この建物の向こうにあります。

点灯は16:30からですが、ハーバーライト専用チケットで16:00から入場可能だったので、ほんのり明るいうちに入ってみました。

庭園の中央には、浅い池のような水盤がありますが、これは松島湾を表したもの。日本庭園にはよく風景を石や砂で表した「枯山水」がありますが、そんな感じで、庭園内に「ミニ松島湾」が造られています。こちらは「枯」ではなく、浅く水がたたえられていて、この水面がイルミネーションのとても素敵なアクセントになるんですよ。

こちらは「ハッピープール」。可愛らしいハート形のプールです。
さすがにこの時期にプールには入れませんが、桟橋のように伸びた細い通路に立てば、素敵な写真が撮れそう。

中央の建物は「レツルタワー」。かつて松島の象徴的な建物であった松島パークホテルに存在した塔を模したものです。

ちなみに「レツル」とは、設計者のヤン・レツル氏の名前からとったもの。レツル氏と言われてもピンとこない方も多いかもしれませんが、広島の「広島県物産陳列館」(いわゆる「原爆ドーム」)を設計したことでも知られています。

松島離宮の建物の屋上は「天空のピクニック」エリアになっています。
明るいうちに上ってみました

庭園の全景が見られるだけでなく、本物の松島湾を眺めることもできる、開放的な空間になっています。

イルミネーションが始まった!

16:30、一斉に庭園のライトが点灯!
園内全体が金色に輝いています。

イルミネーションは、時間がたつと色が変わります。

14分経過すると1分間消灯し、次に点いたときには

鮮やかな七色のライトになっていました。

変化には3パターンあり、3つめは1本の樹に何色かのライトが輝くミックス。七色よりややシックな雰囲気になります。

そしてライトが水盤に反射して、足もとも華やかに!

風が強いと綺麗なリフレクションにはならなかったりしますが、水面が乱れると光が広がるので、それはそれで光の池のようになってとても綺麗です。

反射するのは水面だけではないんですよ。
庭園内に設置されているテーブルやイスも、ライトを反射してキラキラ光ります。

建物のガラスの向こうには、輝く木々が無限に続くよう。

雨が降ったりすると、通路も!

レツルタワーにはプロジェクションマッピングが

17時頃に園内の明かりが消えると、今度はレツルタワーでプロジェクションマッピングが始まりました!

白い壁を彩るのは、松島の過去から未来までを描く時空旅行。
色鮮やかで幻想的な映像が次々に映し出されます。

鳳凰や龍が舞い、大きな亀に乗った浦島太郎らしき人物が竜宮城に吸い込まれています。

こちらは現代の松島でしょうか。海辺を散歩するカップルを大きな月が照らしています。

やがて次々と花火が上がりました!

レツルタワー一面にたくさんの花火が上がったあと、足元からもブシャーっとトラの尾が!

※トラの尾…下から吹き上げる花火。花火演出には欠かせない重要なアクセント。単に「トラ」と呼ぶことも。

花火のプロジェクションマッピングはよく見かけますが、ばっちりトラの尾まで吹き上がるのはあまり見かけないかもしれません。

ん?そういえば、鳳凰、龍、そして浦島太郎が乗った亀を玄武と考えると、トラの尾=虎の尾で、もしかして白虎?

ということは、このプロジェクションマッピングの中には四神が勢ぞろいしているのでは!?(たぶん違う)

…などどいう妄想を働かせつつ、素敵な映像を楽しみました。
プロジェクションマッピングは約30分ごとのサイクルで、約5分間上映されていました。

庭園自体は端から全体を一望できるスケールですが、ライトの色が変わったり、あちこちに反射したりして、場所やタイミングによって見え方が変わります。
ざっくり見るだけなら、プロジェクションマッピングを含めて30分程度で回れますが、せっかくだからいろんなところからの眺めをゆっくり楽しむのがおススメです。

目を留めたいたくさんのポイントが

何気なく置かれているランプも青海波の模様。

複雑な影が浮かび上がって、素敵なアクセントになっています。

ハッピープールももちろんライトアップ。

庭園内には神社「松島離宮(まつしまりぐう)」や

「希望の鐘・カリヨンベル」もあり、いずれも周囲に合わせてライトアップされています。

また、建物内の飲食店の他にも、小さなスタンドが営業しており、豚まんやスープなどの暖かいものも販売していました。

牡蠣の旨味たっぷりのクラムチャウダーには大きな牡蠣が!さすが松島ですね。

園内を彩る16万球のLEDライトの中には3つだけ、プリンセスパール球があるのだそう。

残念ながら私はライトアップに夢中になり忘れていて、見つけることができませんでしたが…
「見つけると願いが叶う」と言われているそうなので、ぜひ探してみてください。

チケットを持っていれば、庭園は何度でも出入り自由です。合間に食事をしたり買い物をしたりすることもできますが、お店によって閉店時間が異なり、ライトアップ時間中に閉まってしまうお店もあります。事前に各店舗の閉店時間を確認しておいてくださいね。

「2023 SENDAI 松島ハーバーライト in 松島離宮」は、3月末まで毎日の開催が予定されています。松島にお泊りしたときに立ち寄るもよし、駅から近いので週末デートやちょっとした気分転換にも立ち寄りやすい立地です。
足元にも頭上にも溢れるキラキラ感をぜひ楽しんでみてください!

【2023 SENDAI 松島ハーバーライト in 松島離宮】

所在地:宮城県宮城郡松島町松島字浪打浜18番地
開催期間:2022年12月10日(土)~2023年3月31日(金)
点灯時間:16:30~21:00(最終入場20:30)
入場料:中学生以上 1300円、4歳~小学生 650円
アクセス:JR仙石線 松島海岸駅から徒歩約1分
「宮城県 松島離宮」公式サイト

花火鑑賞士な旅ライター

宮崎生まれの大阪育ち。人生の約半分を京都で過ごし、現在は千葉在住。もとからの旅好きが、関東移住を機に花火にはまり、旅の目的に花火鑑賞が加わりました。遠くへの旅行も好きだけど、身近なお出かけも好き。どこかで見た素敵なものを、誰かに伝えたい。知って欲しい誰かと知りたい誰かを繋ぎたい。日本酒ナビゲーターで温泉ソムリエで花火鑑賞士な旅人。

やた香歩里の最近の記事