驚きの低価格を守り続ける博多ラーメン。「安い・美味い・早い」を実現し、いつでも食べれる嬉しい一杯。
コスパ最高の博多ラーメン
福岡に住む人にはお馴染みの「博多ラーメン はかたや」。ただただ驚きの〈ラーメン1杯290円〉を今でも守り続けるお店。昭和食品工業が展開し、昭和51年に1号店を創業し、現在は福岡県内に9店舗を運営。その1号店となる「堅粕店」へお伺いしました。国道3号線沿いの千代ICそばで駐車場も完備。大きな看板が目印の車で訪れやすい場所です。
数ある「はかたや」の中で、この「堅粕店」と「川端店」のみ24時間営業。1日中いつでもいただけるのがまた嬉しい。店内はコの字型の長いカウンター席で、まずは入口で食券を購入するシステム。どの時間も、ほぼお客さんが途切れることなく訪れていて、人気の高さも窺えます。
ラーメン(煮玉子・きくらげ)
メニューは博多ラーメン1本。そこに様々なトッピングがチョイスできます。ラーメン290円に、トッピングメニューも100円程度でプラスできるので、この価格なら、いろんなトッピングも楽しみたい。ちなみにこれで、ラーメン(290円)・煮玉子(120円)・きくらげ(50円)の合計(460円)。この仕上がりでワンコイン以内というのは、とにかくすごい。
スープは純豚骨で、濃度は控えめながらも味わいがしっかり。あっさりとしたラーメンなので、重いのが苦手な方には良いかも。塩味も控えめで優しい味わい。決して、安かろう悪かろうという言葉を否定するかのように美味しい。また、煮玉子やきくらげがプラスされると豪華な仕上がりとなり、さらに美味しくいただけます。
このコスパを実現するために、麺も自家製麵を使用。中細サイズの王道ストレート麵ですが、コシもあり美味しい。スープから麺まで原材料も吟味しながら、自社製造することで低価格を実現する、この昭和食品工業の努力には本当に頭が下がりますね。
薄切りで小ぶりのチャーシュー。安いからチャーシューなし、なんてことはありません。どのトッピングも美味しくいただけます。このあたりも価格を考えればすごいですね。
サイドメニューは餃子やライスもあります。ラーメン定食(餃子・ライス付)もあるので、これは大満足できます。
「はかたや」も数多く店舗がありますが、若干味の違いもあり、この「堅粕店」が味のコク深さがあるように感じます。やはり1号店である歴史が味に出ているのでしょうか。
替玉も100円でいただけます。この「はかたや」の魅力として、提供が早いというのも魅力のひとつ。ラーメンの提供も早いですが、替玉も注文したらあっという間に出てきます。時間がない時でもサクッといただけるのもいいですね。
シンプルな味わいのラーメンなので、卓上もお好みで加えるのもいいですよ。ゴマはたっぷりかけても美味しいですね。
味が少し薄めに感じる時は、塩コショウやラーメンのタレを加えると、丁度いい感じになります。
個人的には、博多のソウルフードといってもいい「はかたや」。「安い・美味い・早い」の3拍子揃っていながら、それが24時間いつでもいただけるというのだから、これを実現するお店に圧巻としか言いようがありません。
ランチタイムはもちろん、深夜から早朝まで多くの車が出入りしています。お隣には老舗酒造の博多百年蔵もある場所。通り沿いで訪れやすいのもありますが、やはり低価格で手軽にサクッといただけるのが、人気の要素ではないでしょうか。このご時世、値上げは仕方がないと思いますが、この驚きの低価格が続いてほしいと願いながら、いつまでも愛される博多ラーメンを提供してほしいものです。