Yahoo!ニュース

【泉佐野市】“まさかの移転先”が話題に…「モスバーガー泉佐野安松店」リニューアルオープンの真相

旅する日々の記憶と記録。matka08ライター(泉佐野市など)

今、“ある出来事”に地域の人たちが関心を寄せています。

それは、「モスバーガー泉佐野安松店」が25年の歴史に幕を閉じ、“ある場所でリニューアルオープンする”ということ。

その場所とは、*「マクドナルド泉佐野店」の跡地です。

*現在は「マクドナルド26号泉佐野店」として移転オープンされています。

「マクドナルドがあった場所にモスバーガーがオープンするらしいよ!」

「マクドナルドがモスバーガーに…ってどういうこと?」

と、街がざわついています。それもそのはず、「モスバーガー」「マクドナルド」といえば人気ハンバーガーチェーンの“二大巨頭”といっても過言ではないほどわたしたちの生活には欠かせない存在。ちょっとワクワクするようなこの話題の“実のところ”をみなさんにお届けしたくて3月25日(土)に移転リニューアルオープンを控えた「モスバーガールート26号泉佐野店(新店)」店長 井上千恵さんに詳しいお話を伺ってきましたのでご紹介いたします。

旧国道26号線沿い(泉佐野市南中安松)にある「モスバーガー泉佐野安松店」(3/5閉店)。年季の入った店舗が25年という長い歴史を物語っています。

わたしが初めてここを訪れた時、「なんて温かいお店なんだ…」と感銘を受けたことを今でも覚えています。あきらかに他とは違う空気感がこのお店にはあるのです。

入り口付近にある「メッセージボード」。毎日担当スタッフが“ほっこりすること”をテーマに書き記しているそうです。ネタ探しからはじめるというから、まるで“朝の三分間スピーチ”。スタッフの方の人となりも伝わり、心が温まります。

店内に入るとたくさんの本が…。実は、このスペースは「小さな図書館」

貸し出しもおこなっているそうですよ。

現在の店長が“無類の本好き”ではじまった企画。お客さんが本を提供してくれることもあるそうで、地域の方との温かいやり取りが目に浮かびます。

*現在の店舗閉店(3/5)に伴いサービスは終了

いつ訪れても生けてある花やグリーンは、スタッフの方がご自宅で育てたものだとか。“スタッフ全員で地域の人たちをよろこばせる”という意識、ひしひしと伝わります。ほかにも店内には、スタッフ手づくりのタペストリー動物のオブジェなどが飾られ、ファストフード店にありがちなガヤガヤとした雰囲気は見受けられず、みなさん思い思いの時間をゆったりと過ごされていました。

現在販売中の期間限定のハンバーガーはこちら。

「ハニマスのとり竜田バーガー」450円(税込)

「和風旨だれのとり竜田バーガー」410円(税込)

どちらもおいしそうですね♪

毎日届く土付きの野菜は、『生産地』『生産者』が明確に掲示されています。

安心・安全をモットーに「どこ産のお肉が使われているの?」などの問いにも答えてくれるそうですよ。

とにかく温かいムードの「モスバーガー泉佐野安松店」。目指してきた“店づくり”について 株式会社インフィニティ ディレクター 井上 千恵さん(新店 店長)にお話を伺いました。

「地域のみなさんに楽しんでほしい、よろこんでもらいたいという想いでスタッフ一丸となってがんばってきました。スタッフには得意なことで輝いてほしいと思っています。本が好き、花が好き、手づくりが好きなど、得意なことで活躍していただいています。『モスバーガー泉佐野安松店』は、スタッフとお客様で作りあげてきたお店です。このお店は3月5日に閉店しますが、お店が新しくなってもお客様との想い出も一緒に持っていくつもりです」。

そんな素敵な「モスバーガー泉佐野安松店」ですが、地域別社内コンテストで店舗賞を受賞したほどの実力店

25年間地域で愛されたお店の“移転リニューアルオープン”に期待はふくらみます。

移転先に、なぜマクドナルドの跡地を選ばれたのかも尋ねてみました。

「実はあの土地は大手コーヒーショップも名乗りをあげていたんです。わたしたちもすぐに問い合わせをしました。30年もの長い間、マクドナルドさんが想い出を築き上げてこられた場所を受け継ぎたいという想いもありました。

ライバル…というより、一緒に地域を盛り上げていきたいですね。マクドナルドさんの商品を購入されてからモスバーガーにお立ち寄りいただくお客様もいらっしゃいます。これからも手を取り合って地域に貢献していきたいです」。

確かに同じハンバーガーでも、“マクド”と“モス” ちょっと違う位置づけのような気もしますよね? 「結局はどちらも食べたくなるのよね…」というのが市民感情なのではないでしょうか。

ところで、3月25日(土)にオープンする新店舗のこと、気になりますよね?

現在の様子がこちら。

(2月21日 撮影)
(2月21日 撮影)

オフホワイトとブラウンを基調としたシックな店構えは「え?これがモス?」という印象。いろんな土地のモスバーガーを見てきましたが、ここまでシックなお店は珍しいのではないでしょうか。

井上さんにお願いして、新店舗のイメージパースをご提供いただきました。

(写真提供 株式会社インフィニティ)
(写真提供 株式会社インフィニティ)

「オトナのモス」ですね! これは楽しみです!

「目指したのはオトナのモスバーガーです。特にお子様連れの方に、家でも学校でもない『第三の居場所』を作りたいと考えています。飲食スペースは、現店舗の約4倍の広さとなり、木のぬくもりを感じるインテリアで落ち着いてお食事やカフェを楽しんでいただける空間をご提供いたします」。

子ども連れの方の『第三の居場所』とは、シックな店構えだけに意表を突かれました。

2階もあるようですが…。

「当面の間は、1階のみの営業となります。近い将来、お子様連れにうれしいサービスをご提供させていただく予定です。2、3年のうちに…とは思っていますが、まだ秘密です 笑」。

4月にはウーバーイーツのサービスも始動する「モスバーガールート26号泉佐野店」。カフェや食事利用にまた新たな“居場所”ができることをうれしく思います。

左から、株式会社インフィニティ 井上 千恵さん、尾崎 将大(まさひろ)さん
左から、株式会社インフィニティ 井上 千恵さん、尾崎 将大(まさひろ)さん

大学時代の4年間、「モスバーガー泉佐野安松店」でアルバイトをしていたという尾崎さん(写真右)。一度退職し、就職したものの「モスバーガー泉佐野安松店」へ戻り再就職されたそうです。

「社会人になってからも、いつもモスバーガーを食べていました。ここでのアルバイト生活は良い想い出ばかりです。地域に貢献したい、一緒にモスバーガーを盛り上げていきたい、そんな想いで帰ってまいりました!」

この「モス愛地域愛」の強さにすかさず「次期店長候補です! 笑」と井上さん。

「モスバーガー泉佐野安松店」の閉店は寂しいですが、“地域を愛する想い”を担い、3月25日(土)にオープンする「モスバーガールート26号泉佐野店」も楽しみですね。オープン日には先着100名記念品も配られるそうですよ~!

そして25年間、地域のみなさんに愛された「モスバーガー泉佐野安松店」最後のイベントのお知らせです。

3月4日(土)・5日(日)「ありがとうガラポン抽選会

10時~15時

(*2月23(木・祝)~3月5日(日)に「モスバーガー泉佐野安松店」で発行されるイエローレシートの合計金額2000円毎に1回抽選できます)

「モスバーガー泉佐野安松店」で食事ができるのも残りあとわずか。

新店を楽しみにしつつ、「25年間ありがとう」の想いを届けに大切な人と訪れてみませんか?

【基本情報】

店名:「モスバーガー泉佐野安松店」
公式ホームページ(外部リンク)
住所:泉佐野市南中安松661-1
Tel:072-465-6865
営業時間:7:00~22:00
駐車場:あり/ドライブスルーあり
*「モスバーガー泉佐野安松店」は3/5(日)を最終営業日とし、3/25(土)に「モスバーガールート26号泉佐野店」として生まれ変わります。
〈新店舗〉
店名:「モスバーガールート26号泉佐野店」
住所:泉佐野市中町3丁目6583
営業時間:7:00~24:00
(3/25のオープン日のみ9:00~24:00)
駐車場:あり/ドライブスルーあり
取材協力 株式会社インフィニティ ディレクター
井上 千恵様、尾崎 将大様
*記事内容は取材当時のものとなります。

【関連記事】

【泉佐野市】知らないと通り過ぎてしまう「国道26号線」沿いに突如現れた”カラフルな自販機”。これ何?

ライター(泉佐野市など)

大阪府泉南市・泉南郡・泉佐野市担当。 なんでもない日々を旅するように暮らす日常写真家。「ローライ35s」という小さなフィルムカメラでささやかな日常を記録しています。私たちのまちのちょっとうれしくなるあんなことこんなこと。みなさまの日常がもっともっと楽しくなりますように。 2023年2月、2023年5月、2024年9月MVA受賞

旅する日々の記憶と記録。matka08の最近の記事