11戦全勝7KOのライト級
デビュー以来10連勝中の新鋭、ホセ・バレンズエラと14勝(10KO)2敗のオースティン・デュレイの8回戦は、スピーディーな戦いとなった。
互いにサウスポーの両者は、試合開始直後から鋭いジャブの刺し合いを見せる。これは五分であったが、バレンズエラはステップインが速く、リードパンチを放った後、踏み込んで左右のボディを見舞っていった。
ファーストラウンド1分30秒、右フック、左ストレート、右ボディアッパー、顎への左アッパーをヒットさせたバレンズエラが、早くもダウンを奪う。
バレンズエラは、起き上がったデュレイに更に右フック、左ボディアッパーを見舞って、2度目のダウン。
2回にもダウンを追加し、一方的なバレンズエラのペースとなる。3ラウンドは何とか持ちこたえたデュレイだったが、第4ラウンド開始直後にダメージを考慮したレフェリーがドクターチェックを要請し、同2秒でTKO負けを告げた。
デュレイは「どうして? やれるよ!」と主張したが、賢明な処置だった。
22歳の勝者は言った。
「あのストップについては、驚かない。より深刻なダメージを負う前に終わらせて良かったと思う。
今日はジャブを多用し、ボディを攻めた後に空いた顔面を狙う作戦だった。いいパンチもらったし、デュレイはハートの強さも見せたから、こちらも我慢したよ」
白星を加え、自身の戦績を11戦全勝7KOとしたバレンズエラ。思い切りの良さと、踏み込みのスピード、パンチ力が魅力だ。
どこまで上っていけるだろうか。