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【かつらぎ町】七草粥に使われる春の七草を探してみた

スピカJターンライター(伊都郡など)
ホトケノザ(シソ科オドリコソウ属)

1月7日は無病息災を願って七草粥を食べる風習があります。私は山間部に住んでいるので、もしかして春の七草があるのではないか?と思い、近所の畑や田んぼ周辺を探してみることにしました。草の検索は、畑をやっている野草に詳しい知人と、Googleレンズをお供にしました。

上記の写真はホトケノザ(シソ科オドリコソウ属)です。調べて見ると、七草粥に使われるホトケノザ(キク科)とは違うようで、食べられなくはないが、食用には向かないそうです。通常、この草の花期は3〜6月ですが、今年は温かく、もう花が咲いています。

私の住む地域では、夜間早朝は氷点下になり、草は霜で凍ってしまうので、陽が当たって霜が溶け出す昼前に、散策を始めました。水分が陽に照らされて輝くゴールデンタイムです。

枯れている草の中でも小さく、輝く、緑色の草があります。ハコベを発見しました。

これは七草粥と同じハコベのようです。もう少し陽射しが温かくなると、白い小さな花を咲かせるそうです。

地面に這うように放射状に葉を広げている草は、オオバコです。春の七草ではありませんが、葉は薬草として漢方で使われています。

春の七草を探して採取した草は、全部で7種類。上段左側セリ、真ん中ホトケノザ、右側ハコベ、中段左側ヨモギ、右側オオバコ、下段左側タネツケバナ、右側ニンジン。ニンジンは知人の畑から採取したので、自然に探して採れたのは6種類という感じ。

一般的な春の七草としては、セリ、ハコベの2種類になります。私が、今回初めましての草は、タネツケバナ(アブラナ科タネツケバナ属)です。お浸し等にして食べられるそうです。

名前を忘れないように、食べられる野草手帳を作りました。今回採取したホトケノザは、食用には向かないので、頂いた大根を加えて七草粥にしてみようと思います。

*野草には毒性のものもあるので、食べるのは自己責任でお願いします。

春の七草を探してみると、自然の豊かさを全身で吸収できました。朝霜が溶けて、光を浴びた空気は気持ちよくて、身も心も喜んでいました。当たり前のように、土や草の上を歩けるという豊かさを、見直してみませんか。

Jターンライター(伊都郡など)

和歌山県の橋本市、海南市、有田郡、伊都郡、海草郡を担当します。 白浜町出身→大阪→東京→かつらぎ町へとJターン。地域の暮らしの面白さを発信していきます。食べること、きれいなものを見ること、移動することが大好きです。

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