皆さま、明けましておめでとうございます。また、街中には賑わいが戻り穏やかなお正月を迎える中、令和6年元日に発生いたしました能登半島を中心とした大地震により犠牲になられた方々に哀悼の意を表しますとともに、被災されたすべての方々にお見舞い申し上げます。

新年初の皆さんへのご挨拶は、楽しい話題からお伝えしたかったのですが...。今回は残念なお知らせをお伝えしなければなりません。令和6年1月4日（木）に入間市から、市民の皆さんが毎年楽しみにされていたであろう恒例イベントの中止が決定されました。

入間市危機管理課様にお話を伺ったところ、令和6年能登半島地震の被害の状況を鑑みた結果、県営彩の森入間公園内で令和６年1月7日（日）に開催予定だった「令和6年入間市消防出初め式」の中止が決定したとのことです。

また、出初式の開催に向けて当日朝8時より市内各所の消防車庫のサイレンが鳴る予定でしたが、こちらも併せて中止となります。

当日は力強い音色で式典を盛り上げる創作和太鼓・鼓悠さんによる力強い「新春和太鼓演技」や、入間とび土木工業会、若とび会の皆さんによる美しい「新春はしご乗り」が華を添える予定でした。

また、パワフルでエネルギッシュな防火祈願の一斉放水訓練や、消防車両による行進や消防職団員による規律正しい行進が行われることを楽しみにしていた方も多かったかと思います。

新春を迎えるにあたって１年の安全と安心を祈願する出初式は、消防の「仕事始め」の儀式です。江戸時代に起こった江戸三大大火の一つに挙げられている「明暦の大火」を皆さんはご存知でしょうか？　

明暦の大火は江戸城天守閣をも含んだ江戸の町の大半を焼き尽くし、現在の東京は焦土の中にありました。それから2年の月日が経過しても復興の兆しは見えず、町の人々はただただ絶望するしかなかったといいます。

時の老中である稲葉伊予守正則は、この状況下に幕府の直轄の消防組織を指揮し、気勢をあげて仕事始めの儀式を行いました。この勇ましく活気のある様子を見た町の人々は大変励まされ、大きな希望と活力を与えられたのだそうです。このことがきっかけで、次第に儀式化され恒例行事となったのが出初式なんです。

この出初式の起源が語るように、被災された方々が心身共に健康な中で日常を取り戻し、一日も早く被災地が希望ある復興を遂げますよう心よりお祈り申し上げます。

▼入間市役所危機管理課▼

住所：入間市豊岡１-１６-１

電話：04-2964‐1111

開庁時間：8時30分～17時15分

閉庁日：土日祝日・年末年始