Yahoo!ニュース

源泉かけ流しは当たり前!泉質が高い「関西の日帰り温泉」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

秋の行楽シーズンがスタート。少しずつ気温も下がり、温泉の季節到来である。本当はゆっくり温泉地で宿泊したいところだが、行楽シーズンは宿泊費が高くなって予算もかさみがち。さくっと出かけられる「日帰り温泉」がおすすめだ。

また、温泉を目的に出かけるなら、源泉の質が高い温泉施設を選びたいところ。「源泉かけ流し」は譲れない。

そこで今回は、関西エリアに絞って日帰り入浴ができる温泉を5カ所紹介したい。

久美浜温泉・湯元館(京都府)

京丹後市にある温泉宿。このエリアでは貴重な源泉かけ流しの湯を堪能できる。名物は開放感いっぱいの大露天風呂で、岩肌を流れ落ちる滝を見ながら入浴できる。透明な湯は塩化物泉。内湯と露天で源泉が異なるので、その違いを肌で感じるのも楽しい。

花山温泉・薬師の湯(和歌山県)

和歌山市の市街地にある一軒宿「花山温泉 薬師の湯」。成分の濃い二酸化炭素泉が有名で、赤茶色の濁り湯とそれがつくりだす析出物のインパクトがすごい。温泉好き憧れの名湯である。最大の魅力は、26度の源泉がそのままかけ流されていること。残暑が続く季節は冷たい源泉と加温された源泉に交互につかる「温冷交互浴」が最高に気持ちいい。

湊山温泉(兵庫県)

神戸市にある日帰り温泉施設。市街地にあるが、平清盛も湯治したといわれるほど長い歴史をもつ。黄褐色の透明湯は27度の源泉を加温したもので、100%源泉かけ流しにされている。加温せずにそのままかけ流した湯船があるのも温泉ファンにはうれしい。朝5時から営業しているので、休日や出勤前に朝風呂に入れば、すっきりとした気分で一日をスタートできそうだ。

椿温泉・椿はなの湯(和歌山県)

南紀白浜温泉の陰に隠れがちだが、pH9.9の良質なアルカリ性の源泉が自慢の小さな温泉地。ぬる湯の名湯として知られる。海岸線に数軒の宿と温泉施設のある道の駅が並ぶ。道の駅にある日帰り温泉「椿はなの湯」は、31度の冷泉がそのままかけ流しにされ、加温湯との交互浴を楽しめる。南紀白浜温泉の観光スポットや温泉巡りなどとセットで訪ねても良し。

宝乃湯温泉(兵庫県)

名湯宝乃湯は、兵庫県宝塚市の市街地にあるスーパー銭湯。キレイな外観やバラエティあふれる湯船が並ぶ浴室は、スーパー銭湯そのものであるが、温泉は凄まじいほどの個性派。黄金色の濁り湯は海水以上に濃い塩化物強塩泉で塩辛い。源泉の質は名湯・有馬温泉にも負けていない。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3900超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『スーパーJチャンネル』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

高橋一喜の最近の記事